大阪・馬場町に誕生したラグジュアリーホテル「パティーナ大阪」内のレストラン「P72」で、初となるクリスマスアフタヌーンティーがスタート! ツリー型スタンドに並ぶスイーツは、トナカイにキャンドル、切り株…と、思わず写真を撮りたくなるビジュアルばかり。さらにセイボリーやスコーンも季節の食材と自家製づくしで、味も満足度も想像以上。都会の真ん中で“自然とつながる”贅沢なひとときをレポートします。
大阪城のほど近く。四季のうつろいを五感で味わう、あたたかな“森カフェ”体験を

「P72(ピーセブンティーツー)」があるのは、森ノ宮駅や谷町四丁目駅から徒歩圏内の落ち着いたエリア・難波宮跡。2025年5月に開業したラグジュアリーホテル「パティーナ大阪」の1Fに佇むこのレストランは、一歩足を踏み入れるとまるで“都市の森”に迷い込んだかのような心地よさに包まれます。

天井にはうねるような木のオブジェ。実はこれ、廃材を再構築した「根っこ」のアート作品なんだとか。命の循環や自然との共生をテーマにした空間演出は、今だけの装飾ではありません。ホリデーシーズンには稲穂で作ったクリスマスツリーが飾られ、年明けにはしめ縄に姿を変え、やがて肥料となり土へ還る――。そんな循環の物語が、店内のあちこちに散りばめられています。

木の温もりが感じられるダイニングスペースの窓からは、庭園の緑が望め、都会にいることを忘れてしまいそう。目の前で料理人たちが調理をするライブキッチンの臨場感もあり、五感がじわじわ満たされていきます。

しかもこのお店、ただのオシャレレストランではありません。兵庫・淡路島や京都・亀岡などの農家から届く新鮮な野菜を主役に、季節の移ろいに合わせた「72の候(こう)」をコンセプトにしています。素材の“おいしい今”を逃さず味わえるのが大きな魅力です。

「70%プラントベース」というコンセプトもユニークで、お肉料理がないわけではないけれど、野菜などの植物性素材をメインにした体に優しいメニューがそろいます。入口すぐのペストリーコーナーでは、豆乳や野菜を使ったベイクドスイーツやパンも販売されていて、おみやげにもぴったりです。

都会の真ん中で、自然と季節を感じられるレストラン。まるで“整う”感覚を食事で体感できる、そんな癒しの時間が流れていました。どこか慌ただしい日々を送っている方にこそ、ふと立ち寄ってほしい一軒です。
トナカイもキャンドルもスイーツに変身!?五感をくすぐる“アートなアフタヌーンティー”
「P72」で今年初登場となるクリスマスアフタヌーンティーは、テーブルに現れた瞬間に「わぁ…!」と思わず声が漏れてしまうほどの華やかさ。ツリー型のスタンドに、スイーツとセイボリーが枝のように広がるそのビジュアルは、もはや芸術作品です。

上段には、赤鼻のトナカイをかたどったチョコレート×ベリーのムースケーキがちょこん。鼻がキュートすぎて、食べるのをためらってしまうほど。


まるで本物のキャンドルのような炎まで再現されたピスタチオのムースや、切り株の年輪まで繊細に描かれたモンブランなど、まさに“大人女子の童心”を刺激するラインナップが勢ぞろい。どの角度から撮っても映えるので、写真フォルダがあっという間に甘い思い出でいっぱいに。


セイボリーも主役級のクオリティ。黒毛和牛ほほ肉のフリットや鴨のプロシュート、じゃがいもと葱のエスプーマは、見た目にも味にもこだわり抜かれていて、まるで“お皿の上の小宇宙”。干し椎茸とマグロ節のスープは滋味深く、カリフラワー×豆乳のアイスは驚きの組み合わせで、口に運ぶたびに「なるほど〜」と唸ってしまう一品ばかり。

さらに、自家製スコーンはアップルシナモンと黒糖の2種。ウェルカムプレートとして振る舞われたシャルキュトリーには、ハーブが添えられています。店内の庭で育てられたもので、セイボリーと合わせて味変ができる仕掛けもあり、“可愛い”だけじゃ終わらない、知的で五感的なアフタヌーンティーに仕上がっていました。

まさに、“映え”と“美味”のいいとこどり。特別な日のご褒美に、自分の中のクリスマススイッチをそっと押してくれるような、そんな贅沢なひとときを約束してくれます。