
冬から初夏までの長期間にわたり、明るい印象の花が咲き続くキンセンカ(カレンデュラ)。ポット・マリーゴールドの名前でも親しまれ、花壇や鉢植えの彩りとしてはもちろん、薬草や着色料としても利用されてきた身近な花です。今回は、3枚の写真の中から正しいものはどれかを選ぶ3択クイズに挑戦! みなさんはキンセンカはどの花か分かりますか?
身近な花!「キンセンカ」は次の3つのどれ?

花が少なくなる冬~早春の花壇の貴重な彩りとして人気のキンセンカ。暖色の鮮やかな花は、寒い季節に明るく温かな印象を与えてくれ、初夏まで咲き続ける観賞期間の長さも魅力です。品種も多く、花形や草丈のバリエーションも豊富。また古くから薬草としても利用されてきた歴史があり、現代でも肌や粘膜のケアをはじめ、さまざまな薬効が期待できるハーブとして活用されています。
さて、そんなキンセンカには、よく似た花がいくつかあります。今回は、正しいキンセンカの写真を選ぶ3択クイズ! キンセンカは、次のA~Cのどれでしょう?
A

B

C

ヒント
いずれもキク科の身近な植物。花姿はよく似ていますが、見分けやすいポイントは葉の形。
正解は…
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A

キンセンカ(カレンデュラ)の基本データ
学名:Calendula
科名:キク科
属名:カレンデュラ属(キンセンカ属)
原産地:地中海沿岸地域
和名:キンセンカ(金盞花)
別名:カレンデュラ、カレンジュラ、ポット・マリーゴールド、トウキンセンカ(唐金盞花)など
英名:Mary’s gold、pot marigold、Calendulaなど
開花期:12~5月
花色:黄、オレンジ、クリーム、複色
形態:一年草、多年草
草丈:30~90cm
12月頃から翌年の初夏まで、明るい色彩の花が長く花壇を彩るキンセンカ(カレンデュラ)。日本では主に一年草として流通しています。まっすぐ伸びた茎の先に、放射状に花弁を伸ばす、一重咲きや八重咲きの花を咲かせます。花弁の先にはギザギザと小さく切れ込みが入ります。根元から伸びる根生葉はへら状、茎葉は楕円形です。
ハーブとして利用される際は、「ポット・マリーゴールド」と呼ばれることが多いですが、マリーゴールドとは別種なので注意が必要。この「ポット」は植木鉢ではなく鍋の意味で、食用のハーブを「Pot herb」と呼んでいたことに由来するそうです。ちなみに、現在は主にハーブとして利用され、ガーデンにもよく利用されるカレンデュラ・オフィシナリスが一般に「キンセンカ」と呼ばれていますが、キンセンカはもともとカレンデュラ・アルウェンシス(Calendula arvensis)に付けられた和名。漢字では「金盞花」と書き、花姿を金の盃に見立てて名付けられました。

キンセンカは丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめ。寒さに比較的強く、暑さにやや弱いので、夏に枯れる一年草として扱われます。花は明るいと開き、暗いと閉じるので、日当たりのよい場所で育てるとよいでしょう。品種も多く、近年はニュアンスカラーの‘コーヒークリーム’なども人気です。種類によっては、ハーブやエディブルフラワーとしても利用できます。

残りの選択肢の花は…
B マリーゴールド

キク科の一年草(一部多年草)。開花期は4~12月で、黄やオレンジの鮮やかな花が長期間楽しめます。花壇や鉢植えのほか、コンパニオンプランツとして家庭菜園でも人気です。葉は葉軸の左右に小葉が並ぶ羽状複葉で、軽やかな印象です。ちなみに、じつはマリーゴールドという名前はもともとキンセンカを指していましたが、その後、キンセンカに似た花の植物にマリーゴールドの名が付けられるようになったのだそうです。
マリーゴールドに関する記事はこちらC マーガレット

キク科の低木。白花がよく知られていますが、ピンクや赤、黄、クリームなど、幅広い花色があります。開花期は11~5月。葉には深く切れ込みが入り、シュンギクに似ていることから、モクシュンギク(木春菊)の和名もあります。
マーガレットに関する記事はこちらクイズ一覧はこちら!
Let’s Try! 植物クイズ Credit 文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
