いつまでも輝く女性に ranune
【50代からの「整う」ヨーロッパ便り】生命力みなぎる“ワイズウーマン”になるためのヒント

【50代からの「整う」ヨーロッパ便り】生命力みなぎる“ワイズウーマン”になるためのヒント

自然が作り上げる美と健康

ドイツでは、錬金術の考え方を取り入れたコスメを作る女性社長のカーリンさんと再会。彼女が語るたくさんの夢、使命感、そして息子さんとともに作り上げるコスメへの情熱は、80代半ばの女性と話していることを忘れるほど、まるで若い起業家のようにエネルギッシュ。その言葉には、長年の経験と叡智が込められていながらも、未来を見据える力強さがあり、不思議な高揚感を与えてくれました。

若さの秘訣は、まさに「ヴァイタル・フォース(生命力)」だと私は思います。心が豊かで、しあわせを感じること。それが内側から輝きを放ち、健康を導くのだと。ポジティブなエネルギーを持つ人は、周りの人も幸せにする力を持っています。

そして、日本では「更年期」というとマイナスなイメージが強いですが、ヨーロッパでは、経験を重ねた女性を「ワイズウーマン(賢女)」と呼び、尊敬の念を込めて見ているのです。叡智を得た女性が、若い世代にその知識や経験を伝えていくステージに上がったということです。なんて素敵な考え方でしょう! まるで錬金術の「賢者の石」を手に入れたように、内側から輝きを増した女性のように感じます。

ほかにもこんな出来事が!

オーストリアでサルサを踊りに行ったとき、隣に座ったおしゃれな女性に話しかけてみたら、「もう83歳だから速いテンポの音楽は疲れちゃうのよ」と笑顔で返してくれました。しかし、彼女の華麗なダンスを見ていると、さっき聞いた年齢がまるで信じられません……。「若い子に踊ってもらえなくなるかもしれないから言っちゃダメよ」と冗談っぽくウインクする姿もチャーミングでした。
音楽に合わせて体を動かし、会話を楽しむ中で、彼女は年齢を超越した輝きを放っていました。ダンスだけでなく、人生そのものを謳歌している彼女を見て、自分の居場所を見つけ、情熱を持ち続けることの大切さを教えられた気がしました。

いつでもどこでも月の満ち欠けを感じる習慣を

自分で言うのもおかしいのですが、多くの人は、私の年齢を10~15歳くらい下に見ているようです。錬金術の流れを継ぐ自然療法で得た賢者の石のおかげかもしれません。元々の童顔もあるのかもしれませんが……。

そんな私がおすすめしたいのが、満月と新月を意識したリチュアルな習慣「リバイタライズヘナ」です。名前の通り、「生命力を活性化する」という意味を持つこのヘナは、疲れた心と体に優しく寄り添ってくれます。クレオパトラも愛用したとされ、今も世界中で文化伝統として、また医療としても用いられている薬草です。最近では、木材の腐食を防ぐ自然の薬剤としても注目されているのだとか。つまり……アンチエイジング効果も期待大!

思い返せば、旅の疲れを癒やしてくれる強い味方でもありました。足が痛くて動けないとき、頭が重たいとき、前に一歩踏み出したいときに塗布したり、お風呂に入れてリラックス。天然のシリコンとも言われるヘナは、髪だけでなく体全体のハリ、コシ、ツヤを整えてくれるうえに、おしゃれなカラーでテンションアップ。若返ったような気分になれるんです!
旅という普段とは違う日常の中に、いつものことを少しだけ持ち込むこと。それは、どこにいても「私らしさ」を思い出させてくれる大切なサインになります。50代の揺れる日々、こんな習慣があれば、きっと心強い味方になってくれるはず。

この原稿を書いているのは新月。ヘナをしながら、イタリアで出会ったすてきな女性たちのことを思い出していました。年齢を重ねることは、決してマイナスなことではなく、経験を重ねて得た美しさ、そして自分らしさを大切にすることだと、改めて感じました。私も、彼女たちのように、年齢を重ねることを楽しみながら、輝き続けたいと思っています。

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大人のおしゃれ手帖web

雑誌「大人のおしゃれ手帖」のオンラインメディア。50代女性が「今」知りたい情報をタイムリーにお届け。暮らし、健康、おしゃれをブラッシュアップするヒントがいっぱいです! 家事に役立つ知恵や、毎日の料理に活かせるレシピ、いつもごきげんでいられるための健康・美容法など盛りだくさん。人には聞きづらい更年期のお悩みに応える記事も充実しています。

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