◆歯科医がすすめる“10秒でできる舌ケア”
舌ケアは、実は歯磨きよりも簡単で、時間もほとんどかかりません。しかし方法を間違えると舌を傷つけたり、逆効果になることもあります。
歯科医がすすめる正しい舌ケアのポイントは以下のとおりです。
・専用の舌ブラシを準備する
歯ブラシで代用すると刺激が強すぎるため、必ず舌ブラシを購入しましょう。舌ブラシには”ヘラタイプ”のものや”ブラシタイプ”のものがあります。
最初は舌を傷つけるリスクが低い”ブラシタイプ”のものを使ってみてください。
・舌の奥から手前に動かす

また、動かす時は力いっぱい行わず、優しく動かしてください。完全に全ての舌苔を取り切らなくてもいいので、5回ほど清掃したらやめてお口をゆすぎましょう。
舌の清掃は、1日に1回は行いましょう。特に朝の舌には、夜寝ている間に繁殖した菌が多く付着しているため、舌の清掃はマストです。寝起き直後のお口の中は、うんち10g相当の菌がいると言われるほど汚れています。体内に菌が入るのを防ぐ意味でも舌のケアは重要なのです。
舌清掃を行う際に注意したいのがお口の乾燥です。乾燥した状態で舌清掃を行うと、舌が傷つく原因となります。舌清掃の際に使用するジェルも市販で買うことができるため活用しても良いと思います。
たった10秒ほどのケアでも、舌苔の量は明らかに減少し、においの発生源を大きく抑えることができます。
◆家庭を守るための“夫のオーラルケア”4か条
家庭内の菌リスクを抑えるために、歯科医がとくに推奨する「夫の習慣」は次の4つです。
1.夜だけは絶対に歯磨きをサボらない
就寝中は唾液の量が減り、お口の中が乾燥して菌が最も増殖しやすくなります。夜間にむし歯も歯周病も進行するものです。夜の歯磨きは“家族を守る第一防御”と言っても過言ではありません。
2.舌ケアを1日1回は必ず取り入れる
舌が菌の供給源になっている人は多くいます。舌のケアは、歯磨きの前に行いましょう。
3.フロス・歯間ブラシを習慣化
歯ブラシだけではお口の中は6割程度しか磨けません。細菌は歯の表面ではなく隙間を好むため、歯間の菌を放置することで、歯周病は進行していきます。歯間ケアは歯磨きと同じくらいマストなのです。
4.頑固な汚れは歯科医院でリセットする
歯石や歯周ポケット内の細菌は家庭ケアで除去するには限界があります。数か月に一度のプロクリーニングで、お口の隅々までケアをしましょう。

