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中島裕翔の卒業でHey! Say! JUMPが被った“想定外の損失”。「プロレベルの特技」の恩恵が無くなりファン落胆

中島裕翔の卒業でHey! Say! JUMPが被った“想定外の損失”。「プロレベルの特技」の恩恵が無くなりファン落胆

中島裕翔とは、結局何者だったのだろうか。そんなことをこの半月ほどそぞろに考えていた。

 8月28日、まさに青天の霹靂のように発表された、中島裕翔のHey! Say! JUMPからの卒業。

 卒業ライブなどファンとの直接のお別れの機会もない当日付けの発表で、3日後に控えた大型イベントも、中島を含めた8名でのリハーサルまで行っていたようだが急遽欠席としての扱いとなった。

 Hey! Say! JUMPのメンバーとしての中島裕翔はこの世から消滅した。

 あまりにも突然の発表。中島は現在、ソロのタレントとしてSTARTO ENTERTAINMENTに所属しているが、その卒業に至る理由は結局現時点でも詳細がわからないままといっていい状態だ。

Hey! Say! JUMP
Hey! Say! JUMP公式Instagramより

◆「一般層」から見た中島裕翔

 STARTO社のグループに所属するメンバーの卒業や脱退自体は別段珍しいことではない。ここ数年でも何人もの人気アイドルがグループを卒業・脱退、あるいは退所するなどしている。中島裕翔もその一人といっていいだろう。

 その端正な顔立ちと高身長のスタイルの良さなどはよく知られていることと思うが、JUMPファンあるいはSTARTOファン以外のいわゆる「一般層」にとっての中島裕翔のイメージは、もしかしたらアイドルグループHey! Say! JUMPのメンバーという以上に、“俳優”というイメージのほうが強かったりするかもしれない。

 たとえば『半沢直樹』(‘13年 TBS系)の若手行員・中西役や、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(’15年 フジテレビ系)でヒロイン依子に思いを寄せる鷲尾役などは強い印象を残し、一時期は一部で役名で呼ばれるほどの認知度の高さをみせていた。

 その後も数多くのドラマや映画、舞台などに出演。

 今年に入ってからも『秘密〜THE TOP SECRET〜』でも板垣李光人とのダブル主演をつとめるなど俳優としての活躍も続き、30代半ばにさしかかろうかというタイミングでアイドルを卒業し俳優業に専念するというのは、自然の流れのように見える。

 おそらく「一般層」の視点ではそうかもしれない。

◆「ゴリ押し」と言われるほどの注目ぶり

 しかしJUMPファン、ともすれば男性グループアイドルのファン視点では、グループのメンバーというものはできるだけ欠けて欲しくない存在であり、これまでもグループ活動しながらドラマや映画に出てこれたのになぜ?となるのはわかる。

 Hey! Say! JUMPが「Ultra Music Power」でCDデビューを飾ったのは2007年の11月14日のこと。当初は10人組グループで、中島裕翔はその実質的なセンターとして知られていた。

 それ以前に、05年の木村拓哉主演ドラマ『エンジン』(フジテレビ系)に出演するなどジャニーズJr.(現ジュニア)時代からすでに注目されるような存在だった。

 同年の『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)では亀梨和也演じる修二の弟役として出演。同作の主題歌で亀梨と山下智久によるその役名でのユニット「修二と彰」でリリースし大ヒットした『青春アミーゴ』を歌番組で披露した際には間奏部分で二人の間に入りソロダンスを披露するなど、一部には「ゴリ押し」という心ない声も生まれるほどの注目ぶりであった。


配信元: 日刊SPA!

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