米粉の可能性を広げたい!オーナーパティシエの思い
米どころの新潟で育った桂子さんがパティシエになりたいと思ったのは幼稚園の時。おばあちゃんがおやつに作ってくれたゼリーを見て、「白い粉からお菓子が出来上がるのが面白い」と思ったのがきっかけでパティシエを目指したそう。
その後、農業高校へ進学。両親が米菓工場に勤務していて米粉になじみがあったことから、「米粉で地域を活性化」をテーマにしたプロジェクトに取り組み、高校生で米粉の成分や吸水率などの専門的な研究から、米粉を使ったお菓子の製造や販売まで経験。その時に得られた米粉に関する知識が今の桂子さんの土台になっています。

パティシエの道に進んでからはパティスリーやカフェで経験を積んでいましたが、コロナ渦で当時働いていたカフェが閉店。それをきっかけに独立を考え、自分の強みは何かと考えた時に「台下暗しで米粉だと思った!」と桂子さん。米粉の研究を再開したい、深堀りしたいと思い、マルシェやオンラインで米粉の焼き菓子を始めます。
マルシェやオンラインでの販売を経て「PâtisseRiz Arti(パティスリ アルティ)」をオープンすることになった経緯を伺うと…
「マルシェで販売していると実店舗があるか聞かれることが多く、オンラインもやっていたけど送料がかかるので、自分の工房を持って販売できるところを探していました。コロナでカフェの閉店を経験して実店舗をやるのは怖かったので、自信を持ちたくてクラウドファンディングに挑戦しました。お店を作る資金集めというよりも、どれだけの人が応援してくれているか実感したかった。自分でお客さんの反応を知ってからお店をオープンしたかったんです。」

今後についても桂子さんは語ります。
「今後はお店を拠点に動き続けて米粉の研究を続けて、米粉姫になりたいです!米粉の可能性をみんなに感じ続けてもらいたい。お店も地域の方になじんでもらえたら良いですね。米粉のスイーツと言うと、意識が高いと思われて嫌煙される場合も多いのですが、この地域の方々はパティスリーとして見てくれるので嬉しいです。将来的には、新潟に工場を持って米粉用のお米も作ってみたいです。」

米粉の魅力を知り、健康のためではなく、おいしいから米粉のスイーツを選ぶという人が今後増えていくのではと感じました。米粉のスイーツが当たり前になる時代も来るかもしれません!米粉にこだわり続ける桂子さんの今後の活動が楽しみです。
米粉の概念が変わる「PâtisseRiz Arti(パティスリ アルティ)」のスイーツ。みなさんも、ぜひ味わってみてくださいね。
About Shop
PâtisseRiz Arti
東京都葛飾区高砂3丁目14−12
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日~水曜日
Instagram:@cafedeartiste

ゆりえ
ウフ。編集スタッフ
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菓子メーカーやスイーツ専門ECを経てウフ。編集部へ。スイーツのお取り寄せやカフェ巡りやカメラが趣味で、フードスタイリングも勉強中。パフェとチョコレートと焼き菓子が好き。