◆乗り方によっては損をする

また、クルマを使うシーンが街乗りメインなのか高速メインなのかによって差が生じます。ハイブリッドカーは時速100kmを超える高速走行だと恩恵をあまり受けない特性がありますので、自分がどのような乗り方をしているのか振り返ってから検討すると良いでしょう。
長い期間にわたってクルマを保有することを前提に考えると、ハイブリッド用バッテリーの劣化も気になるところです。最近は技術が進歩しているとはいえ、長期保有を前提にクルマは作られていないと筆者は感じます。
そうなると、バッテリーも消耗品ですから、交換時に数十万円の出費が発生する可能性も考慮しなければなりません。ディーラーで聞くと「大丈夫ですよ、そのような話はあまり聞かないので」と言われるでしょう。これはあくまでもセールストーク。ディーラー営業マンの心の中は「バッテリー交換するくらいなら、交換費用を頭金にしてローンで買ってもらえばそれで良い」くらいしか思っていません。
ハイブリッドカーは燃費以外にも高い走行性能や静粛性があり、それを決め手にして買う人もいます。今回のように燃費だけで車両価格の差を判断するのではなく、走行性能や静粛性など、ハイブリッドならではの付加価値で判断しましょう。
<文/宇野源一>
【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801

