大人になっても必要なものを教えてくれる

同じ映画でも、どこを見るかで体験は大きく変わる。ある人は作品から時代の空気を読み取り、ある人は構図やビジュアルに惹かれ、またある人はキャラクターや世界観に自分の居場所を見つける。
映画というひとつのメディアの中に、まったく異なる“入り口”が共存している。
大人になって映画が面白くなるのは、その入り方の多さに気づけるようになるからだ。
これから紹介されていく人たちの言葉は、そのそれぞれの入口から映画を見たときに何が見えるのか──その違いをそっと示してくれるはずだ。
わたしたちにとって、映画がいまも“教えてくれる存在”であることを、改めて感じるだろう。
