いつまでも輝く女性に ranune
「酔った男に近くの路地へ引きずり込まれそうになり、噴射した」28歳女性も。“催涙スプレー”を持ち歩く女性の胸中

「酔った男に近くの路地へ引きずり込まれそうになり、噴射した」28歳女性も。“催涙スプレー”を持ち歩く女性の胸中

サッと一振りすればたちまち目と鼻に大ダメージを与える催涙スプレー。それが今、女性たちを中心に“新常備品”になりつつある。その背景にあるのは治安への不安感か、強い恐怖心か――。

◆ヤバい人への対抗手段として常備する人が激増中!

[催涙スプレー]人気の裏事情
※画像はイメージです
 公共空間で突然噴霧される催涙スプレーの刺激臭――。今年はすでに何件も噴射事案が報告されているように、日常的な護身ツールとして携帯する人が着実に増えている。

「必ず鞄の中に入れて、肌身離さず持ち歩いています。解雇された“ヤバい上司”が逆恨みするタイプの人間だとわかり、備えないほうがリスクだと思ったんです……」

 そう語るのは、IT系企業に勤務する田代優菜さん(仮名・25歳)。彼女が催涙スプレーを購入したきっかけは、職場での深刻な騒動だった。

「取引先の女性に手を出す、部下をパワハラで潰す、挙げ句にインサイダーまがいの不祥事まで……“問題の塊”みたいな上司でした。クビになった後も、社員に深夜の電話で『殺すぞ』と言い放つなど、逆恨みが止まらなくて」

 職場での逆恨み・粘着行為は可視化しづらく、警察の介入ラインに達しにくい“グレーゾーン”として放置されがちだ。結果として、“自衛のカード”に手を伸ばすしかなかった。

「最初に買ったのは同僚の女のコで、『これ、持っといたほうがいいと思う』って見せてくれて。ネットで数千円で買えて、サイズも小さい。その場でポチッてしまいました。持っていなければ、たぶん外に出るのも怖かったと思います。何もないよりは、絶対にいい」

◆ゴミ出しにも催涙スプレーがないと不安な事態に

[催涙スプレー]人気の裏事情
住んで1年ほど経過した現在も、三嶋さんは常にスプレーを忍ばせている
 こうした“個人単位の防御”は、住宅トラブルでも拡大している。都内在住のOL・三嶋奈々さん(仮名・26歳)のケースはこうだ。

「実は、家賃の安さにつられて昨年引っ越したアパートで、隣人男性に悩まされていて……。最初は壁ドンや怒鳴り声くらいだったんですが、だんだん行動が変になってきたんです。ゴミ出しのときにドアの隙間から覗かれたり、通路がその人の玄関前を必ず通る構造で、歩くたびにドンッと壁を叩かれるんです」

 生活空間という逃げ場のない場所で続く緊張。三嶋さんは自衛手段を調べた。

「刃物やスタンガンは、使うのが怖くて……。そこで目に留まったのが催涙スプレー。相手に触れなくても一定の距離が保てるし狭い通路でも即座に使えるのが決め手に。だから、ゴミ出しの数十秒の移動でも必ず持っています」

配信元: 日刊SPA!

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