「価格」先行きDI、23年3月以来の高水準に。ガソリン税廃止への期待が追い風
10月「価格or物価」関連先行き判断DIはガソリンの暫定税率の廃止期待などで、47.4と23年3月の47.3を上回る水準まで上昇。10月「価格or物価」関連現状判断DIは40.1と8月の40.8から0.7ポイント低下したものの、3ヵ月連続、40台は維持しました。10月の現状判断コメント数は224名と9月から5人減り、今年最少タイに。「価格or物価」関連現状判断DIは依然景況感の下振れ要因ですが、DIの微増とコメント数の減少基調から影響は幾分軽微になっているようです。
[図表5]2023年1月~2025年10月調査:価格・物価関連コメント集計表 出所:内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成
(注)◎「良」、〇「やや良」、□「不変」、▲「やや悪」、×「悪」
10月の「価格or物価」関連先行き判断DIは、47.4と23年3月の47.3を上回る水準まで上昇しました。今年4月の37.4からは10.0ポイント改善。コメント数は305名で、2ヵ月連続減少しています。
「新政権が発足したことで、ガソリンの暫定税率の廃止も含め、これからいろいろなことが変わることになる。今後の見通しがどうなるかはわからないものの、多少は景気が回復することになる」という、北海道のスーパー・店長のコメントがありました。10月調査では、先行きの物価の安定方向への変化、それに伴う景況感の改善期待がみられました。
[図表6]価格or物価関連・先行き判断コメント数とDIの推移 出所:内閣府「景気ウォッチャー調査」より作成
新政権発足で、経営者の“過度な不安”が払拭…10月「関税」DIは2ヵ月連続上昇
10月調査「関税」関連DIは現状判断、先行き判断とも2ヵ月連続上昇し、50超に。日米関税合意により、7月の景気ウォッチャー調査ではトランプ関税の悪影響が幾分和らぎました。「関税」関連DIはそれまでの上昇の反動もあり8月の現状判断DI、先行き判断DIとも4ヵ月ぶりに低下しましたが、9月の現状判断DIは48.1、先行き判断DIは44.1へと2ヵ月ぶりに上昇、10月の現状判断DIは54.7、先行き判断DIは53.1とともに2ヵ月連続上昇し、初めて揃って50超になりました。
「米国の関税政策の影響を不安視する経営者が少なくなかったが、新内閣発足と直近の外交の状況から、楽観視する経営者もではじめている」という、南関東の職業安定所・職員のコメントがありました。コメント数は4月の現状判断104名、先行き判断249名がピークで、10月は現状判断16名、先行き判断は24名まで減少しました。
[図表7]2月調査から10月調査の「関税」関連判断DIの推移 出所:内閣府「景気ウォッチャー調査」より筆者作成
