
◆3歳から16歳までダンスを習っていた
――ダンサーデビュー、おめでとうございます。美谷さんはセクシー女優としてデビューする以前からダンスに打ち込んでいたと伺いました。美谷朱音:ありがとうございます。3歳から16歳まで、ヒップホップを筆頭にさまざまなダンスを習いました。母は私にバレエを習わせたかったらしいのですが、教室に連れて行った私があまりにも楽しくなさそうで、ダンスに切り替えたようです。その後、通っていたスクールが主催する東日本大会で団体優勝も経験しました。
――かなり練習したのではないでしょうか。
美谷朱音:もちろんダンスは好きで、とても楽しんで打ち込んではいましたが、“しのぎを削って練習した”といえるほどはやれていなくて。もともと、努力を高いレベルで続けられない自分の性質に対して、多少コンプレックスみたいなものがありました。「もっと突き詰める子はいる」とわかっているのに、そこまでの努力ができない自分がいました。よく「死ぬ気でやった」といいますが、とてもそんなことを口にできるレベルではなかったと思います。
◆なぜセクシー女優になったのか
――それでも、中学校との両立もたいへんそうですね。美谷朱音:確かにダンスを中心に生活を組み立てていたので、比較的負担の少ない部活に入るなどの配慮はしていましたね。ちなみに、中学校時代は科学部に所属していました(笑)。学校にある木の名前を調べて、ネームプレートを作ってかける……みたいな活動を覚えています。
――意外と地道な部活ですね。そこからセクシー女優になる絵が浮かばないのですが(笑)。
美谷朱音:社会人になったばかりの頃、あまり待遇のよくない会社に入社してしまって。おまけに社内で既婚者と不倫してしまって問題になったこともあり(笑)。そこから慰謝料問題にまで発展しました。誰にも言えなくて悩んでいたのですが、あるとき、性的嗜好品のモニター募集を見つけて応募したんです。その担当の方が言うには、モニターは応募が多すぎてあまり仕事にありつけない可能性もあると。ただ、セクシー女優としてなら、「君なら3人くらいいるオムニバス作品のひとりにはなれるよ」ということでした。そして、「それならバレないよ」と。

