◆おぢアタックの“成功確率”が1割しかなくても…
もちろん該当する女性だって誰でも彼でもいいわけではなく、それぞれビジュアルやスペックや性格といった好みがあるので、年上男性から口説かれたら無条件でホイホイついていくわけではありません。そのためおぢアタックの“成功確率”は非常に低いわけですが、ただし世の中におぢアタックをする中年男性はけっこう多いので、その分、“成功事例”は意外と身近にゴロゴロ転がっているものなのです。
仮におぢアタックの“成功確率”が1割だとしましょう。
しかし、ある中年男性Aさんの友達・同僚のなかでおぢアタック経験者が10人いたとしたら、身近な人物の1人から“成功事例”の体験談を聞かされることになるのです。
特に近年はマッチングアプリが大流行しており、アプリであれば何十人、何百人の女性へおぢアタックすることも可能なため、“成功確率”は低くても“成功事例”はわりとありふれています。
また“友達の友達”、“同僚の知り合い”などネットワークの情報網が広がっていけば、当然小耳にはさむ“成功事例”は増えていくわけです。
こうなっていくと、その中年男性Aさんは周囲から複数の成功体験談を知ることになるため、実際の“成功確率”はたった1割しかなくても、肌感としてもっと高い確率で成功するのではないかと錯覚してしまい、「けっこうイケるかも」と勘違いするのです。
◆女性から狙っていく「逆おぢアタック」も意外とある
また、この問題をややこしくさせているのが、「逆おぢアタック」が少なからず事例としてあるという事実。「逆おぢアタック」とは女性のほうから8歳以上年上の男性にアプローチをする行為です。
例えば27歳女性がダンディな35歳バーテンに恋をしたりだとか、30歳女性がシゴデキの40歳上司に恋をしたりだとか、そうやって具体的にイメージすると、決して珍しい事例ではないことがわかるでしょう。
もし中年男性Aさんが、年上男性に夢中になっている「逆おぢアタック」の話も耳にしたらどうでしょうか?
さすがに「若い女性のほうからアプローチしてくるかもしれない」と考えるのは図々しいと思ったとしても、「自分から若い女性に積極的にアプローチすれば付き合えるかもしれない」――そんな夢を抱いてしまってもおかしくはありません。

