◆日本のHONDAが描く空飛ぶ車の未来「eVTOL」

ヘリコプターのように垂直に離着陸し、騒音も少なく、バッテリーとガスタービン・ハイブリッド・パワーユニットで動くため環境負荷も低いとされている。ホンダは、HONDA JETの航空機事業で培った技術を活かし、eVTOL事業への参入を目指している。
開発責任者の東弘英さんは、「2030年代早々に商用飛行を開始することを目指しています」と意気込む。私たちが空港や観光地へ移動する際、渋滞知らずでホンダのロゴの入ったeVTOLが空を飛んでいるかもしれない未来を創造するとわくわくしてくる。
◆空の未来は始まっている
ドバイエアショーは、遠い中東だけの出来事ではない。エミレーツ航空の巨額発注は日本からの私たちの旅の快適さを高め、COMACの挑戦は飛行機を選ぶ選択肢を増やし、そしてホンダのeVTOLは私たちの日常の移動方法を一変させる可能性を秘めている。航空に興味がない人でも、ここで交わされた商談と展示は、間違いなく「私たちの未来の生活」に直結している。ぜひ、今後の航空業界のニュースにも注目してみてほしい。
<取材・写真・文/北島幸司>
【北島幸司】
航空会社勤務歴を活かし、雑誌やWEBメディアで航空や旅に関する連載コラムを執筆する航空ジャーナリスト。YouTube チャンネル「そらオヤジ組」のほか、ブログ「Avian Wing」も更新中。大阪府出身で航空ジャーナリスト協会に所属する。Facebook avian.wing instagram@kitajimaavianwing

