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孤独死や事件、事故などが起きた現場を清掃する「特殊清掃」だが、素行不良の業者が遺族に対して絶対に言ってはいけない失礼な言葉を発したり、遺品から現金や貴重品を横領するなどの悪質な行為が問題視されている。

◆遺族にも聞こえる声で「くっさ!」
特殊清掃は遺族と向き合う仕事でもあるため、従業員の礼儀やマナーの教育を徹底しているという。「我々に依頼する方の多くが、身内を亡くしたばかりです。失礼な対応を取らないように教育しています。
見積もりの段階では様々な業者が現場を見にくるのですが、他の業者が大きい声で『くっさ!』と言っていたことがあります。外にいる我々とご遺族にまで聞こえてしまっていたので、弊社ではそのようなことを絶対に言わないというマニュアルを作っています」
◆現場で見つかったお金を懐に入れる業者も

「現場の品を『すべて処分してくれ』みたいな形で依頼を受けた場合、すべてゴミ袋に入れていくという作業になるのですが、依頼主に返さなくてはいけない品物もあるんです。
捨てようが何しようがうちの自由でしょ、みたいな考え方をする人も一定数いますが、そういう考えの人には会社として注意しないといけないと思っています」

「金庫から10万円出てきました、みたいなことって結構あるんですよ。本来だと依頼主に相談しないといけません。もちろん、現金はそっくりそのままお返ししなくてはなりませんし、貴金属であれば返却をするか、買取の場合はいくらになりますと見積もりを出します。基本的に現場にある物は我々の物ではないんです。にもかかわらず、出てきたお金などを懐に入れてしまうといった業者も存在していることは事実です」

