遺族に聞こえる声で「くっさ!」、遺品整理で見つかったお金を横領…特殊清掃員が明かす“悪質業者の実態”――大反響セレクション

遺族に聞こえる声で「くっさ!」、遺品整理で見つかったお金を横領…特殊清掃員が明かす“悪質業者の実態”――大反響セレクション

◆“遺品は自分たちの物ではない”にもかかわらず…

 ブルークリーン株式会社では、判断が個人に委ねられないように、様々な起こりうる事象について細かくマニュアル化をしているようだ。

「仕分け方マニュアルというのを作っています。『ぜんぶ捨てて大丈夫』と言われても絶対に捨ててはいけないリストってやつですね。主には現金、有価証券とかギフト券、何かの契約書や印鑑です。銀行のカードや貴金属もその類です。もし故意に貴金属などをポケットに入れていた従業員がいたら、規定に沿って処罰するというところまでマニュアル化しています。幸いなことにうちの会社にはそういったトラブルを起こした人はいません」

 しかし、何の悪気もなくマニュアル違反を犯してしまうスタッフも過去にはいたという。

「前の現場で全て処分していいと言われて、処分してもいいリストの中に入っていたペンチや金槌を処分せずに自分のものにしてしまっていたスタッフがいました。これは綺麗だし捨てるのがもったいないから次の現場で使おうみたいな。本人的には結局は処分するものだし、金になるようなものじゃないからもらっても問題ないと思ったのでしょう。

 でも本来は、その工具もこちらで何か利用する場合は、買取対象となります。大前提として忘れてはいけないのは、遺品は自分たちの物ではない。ご家族様、ご遺族様の所有物を片付けることを代行しているということです」

◆素行に気をつけて採用してもすぐに辞めてしまう人が多い

 間違った行動をする従業員を雇わないよう、面接にも気を遣っているようだ。

「基本的には誠実さが感じられない方とか、話していて様子がおかしい方は採用を見送ることが多いですね。あと、履歴書の空白期間が長い人にも注意しています。ただ単に無職期間が長かっただけならいいのですが、よくよく話を聞いてみると、過去に盗難やら強盗で逮捕されたことがあるのではないか……という疑惑が生まれたことも。犯罪歴もきちんと書いてくれれば、こちらも向き合って話を聞けるのですが、書かずに誤魔化す人が多いので」

 貴重品を取り扱う仕事であるため、疑わしい人は採用を見送ることが多い。また、採用してもすぐ辞めてしまう人も少なくないという。

「時代にそぐわない考え方をしているかもしれないですけど、仕事を始めた以上は責任を持って働いてもらいたいなと思います。特殊清掃ってかなり稼げそうな仕事に思えるかもしれませんが、我々は法人化をして、従業員の給与体系もしっかり設定しているので、『今月は売り上げが良かったから日当1万増やしておくよ』みたいなことはできないんですよ。賞与って形で、のちに還元したりはできますけど。だから、思ったよりも稼げないと感じて辞めていく人は多いです。仕事の量もムラがありますし、ネットで噂されているほど稼げる業界ではないと思います」


配信元: 日刊SPA!

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