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「寿司といえば、富山」――この冬こそ行きたい、“天然のいけす”が育む寿司と工芸・地酒を堪能する旅

「寿司といえば、富山」――この冬こそ行きたい、“天然のいけす”が育む寿司と工芸・地酒を堪能する旅

[高岡エリア]工芸と寿司の融合体験 ―【氷見回転寿司 粋鮨 高岡店】

東京から北陸新幹線で約2時間。11月中旬の富山駅に降り立つと、“寒ブリ宣言”を目前に控えた独特の高揚感が漂っていました。最初の目的地は【氷見回転寿司 粋鮨 高岡店】。氷見の朝セリで揚がった鮮度抜群のネタを、富山が誇る工芸皿とともに味わえる、いま注目の回転寿司店です。

凛とした職人の気配と温もりあるカウンター

【氷見回転寿司 粋鮨 高岡店】でいただいたのは、「氷見朝とれ三種」と「地物三種」。「氷見朝とれ三種」では、しっとりと柔らかいアジ、繊細な甘みが広がるアンカン、そして解禁目前ならではのほどよい脂がのった氷見ブリと、旬をまっすぐに映す三貫が登場。

続く「地物三種」は、コリッとした歯ざわりが心地よいバイ貝、鮮度のよさが際立つ甘えびの卵のせ、昆布で巻いた“富山らしい”白エビの軍艦。噛むほどに昆布の旨みと白エビの甘さが重なり、思わず唸る味わいで、いずれも氷見の朝獲れならではの生命力と、富山の海がもつ豊かな表情をダイレクトに感じさせてくれました。

「氷見朝とれ三種」。この日はアジ、アンカン、氷見のブリ

「地物三種」。バイ貝、甘エビ(卵のせ)、昆布で巻いた白エビ

ペアリングは、清都酒造場の「勝駒」


こちらのお店では、寿司とともに“工芸の町・高岡”ならではの体験ができるのも魅力のひとつ。
富山県内の24名の職人・作家が制作した工芸皿シリーズ「わたしたちの、工芸寿司皿 SUSHI PLATE」を使い、「氷見朝とれ三種」と「自家製三種」を数量限定で提供しています。銅器、漆、陶芸など、多彩な技が結晶した皿はどれも唯一無二。寿司をさらに美しく際立たせ、富山旅の魅力が一気に広がる最初の体験となりました。

店内の壁一面に並ぶ工芸皿「わたしたちの、工芸寿司皿 SUSHI PLATE」

[射水エリア]港町・新湊の素顔にふれる水辺散策

新湊・内川は、漁船が行き交い、生活橋が連なる情緒豊かな水辺の町。観光地化されすぎていない素朴な空気が心地よく、港町ならではの日常の営みがゆったりと流れています。

“日本のベニス”とも称される新湊・内川。澄んだ水辺の先には、雄大な立山連峰が望めます

内川の水辺を歩いていると、港町ならではの“魚と生きる暮らし”が、あちこちに息づいていることに気づきます。そんな地域の営みを象徴する存在のひとつが、干物づくりを手がける【IMATO】さん。
富山県射水市で漁師が目利きした、富山湾のおいしい魚介で丁寧につくられる干物は、無添加・高鮮度がこだわり。滑川海洋深層水を活かした加工技術など、地域資源を大切にする姿勢に触れ、港町が育んできた海と生きる知恵を感じ取れました。

内川沿いに佇む【IMATO】

無添加・高鮮度にこだわった干物の数々。通信販売でも購入可能


配信元: ヒトサラMAGAZINE

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