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「頭上からクマが襲撃してくることも」市街地での遭遇急増、元外人部隊員とサバイバルのプロが伝授する意外な撃退法

「頭上からクマが襲撃してくることも」市街地での遭遇急増、元外人部隊員とサバイバルのプロが伝授する意外な撃退法

◆サバイバルのプロは「クマをナイフで撃退」

[クマvs人間]ガチンコ撃退術
ワイルドライフクリエーターの荒井裕介氏
一方、海外の専門機関でサバイバルスキルを学び、ワイルドライフクリエーターとして活動する荒井裕介氏はナイフ一本でクマと対峙した経験を持つ。

「山中でクマと対峙したときは基本的に手を広げて、大声を出して威嚇すると逃げていきます。ただ、地面を叩いているような動きのクマを威嚇してしまうと臨戦態勢に入って一気に向かってくる。昔、野営していたときクマにつけ狙われたことがありました。そのとき私は突進してきたクマをあり物で作った罠にかけ、ナイフで前脚の付け根と首の2か所を突いて仕留めたのです」

幼少期にマタギから教わったことが生きたという。

「クマは硫黄の匂いが嫌いらしく、フィルムケースに湯の花のもとを入れた袋を持っていると寄りつかなくなります。100円均一ショップで売ってる火薬式のおもちゃ鉄砲を携帯していくのも有効で、火薬の匂いと音のダブル効果があります」

◆クマ対策に有効なレジャー用品

意外なレジャー用品が山中でのクマ対策にも有効だとか。

「クマと遭遇したらレジャーシートを両手で持って、立ち上がったときにバサッと大きく広げて、エリマキトカゲ状態になる。それを何度か繰り返すと、クマがびっくりして動きが止まるんです。ビニールがこすれるガサガサ音も嫌いなので、クマが耳を伏せたら警戒しているサイン。その場から逃げていくことが多い」

その一方で、「市街地で遭遇したときのほうが対処は難しい」と荒井氏は続ける。

「クマの足裏は毛で覆われているので、街中を歩いていても足音がしない。それでいて、鹿やイノシシと違ってコンクリートの壁とか木などにも登れるので、前後左右だけでなく、頭上からクマが襲撃してくることもあります」

そんな状況で襲撃のリスクを下げるにはどうすべきか。

「歩道は壁や木などの近くではなく、なるべく道路側を歩くほうがいい。持ち物は発煙筒が理想ですが、光量の強いライトを携帯しておくのも有効です。対峙したクマに光を浴びせると瞳孔が収縮して、人間のシルエットが見えなくなるので一瞬動きが止まる。その隙を見て建物内に避難するなど、クマと距離を取るのが良いと思います」

防犯のためにもライトを持ち歩くのがよさそうだ。


配信元: 日刊SPA!

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