画像はイメージ( GoToVan/ Flickr )
クマに襲われ死亡した女性の悲劇を、イギリスメディアの「Reuters」および動物による被害を集めたYouTubeチャンネル「FIERCE」が伝えています。
ガス会社従業員がクマに襲われ死亡
被害にあったのは、石油・ガス会社「サンコー・エナジー」に勤めるローナ・ウィーファーさん。
同社のベースキャンプが、カナダ・アルバータ州北部に位置するフォート・マクマレー近郊にあり、そこで機器技術者として働いていました。
事故発生当時、彼女は6人のグループで作業に取り組んでいましたが、誰もクマよけスプレーを持っていなかったといいます。
午後2時頃、ローナさんは作業を中断し、1人トイレへ。
ところがちょうどその時、1頭のクマがベースキャンプに侵入していたのです。
そのことに誰も気が付いておらず、クマはどんどん作業場に近付いていきます。
そしてトイレから出てきたローナさんを発見すると、クマは標的を見つけたかのように、彼女に背後から飛び掛かりました。
首と頭部をがっちり掴まれたローナさんは、助けを求め大声で叫ぶことしかできません。
悲鳴を聞きつけやってきた同僚らが目にしたのは、クマの下敷きとなり後頭部に噛みつかれているローナさんでした。
彼女は痛みで叫び声をあげ必死に抵抗しようとするも、今度は顔を地面に強く打ちつけられてしまいます。
同僚らは大きな物音をたてたり消火器を噴射したりと救助に努めましたが、それでもクマは逃げずにローナさんを噛み続けました。
辺りには血だまりができ、無力感で呆然と立ち尽くす同僚たちの目の前で、次第に声が弱々しくなりついに息絶えてしまったローナさん。
王立騎馬警察が駆け付け容態を確認するも、その場で死亡が確認されました。
その後、仕掛けた罠に襲撃に関係のあるクマがかかり、当局職員が駆除したということです。
動画に対し、コメント欄には「クマがいる地域で働いているのに、スプレーも銃器も持たないなんて」「こうした場合に備えて、企業が何らかの武器を用意しておくべき。ハンターを常駐させるとか」「被害者も同僚もどれほど怖かったことか」「一生のトラウマになりそう」「まだ若く素敵な女性だったのに。ご冥福をお祈りいたします」といった声が書き込まれています。
