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【更年期の養生 Vol.6】温泉養生で冬の不調を改善。冷え・乾燥・滞りタイプ別の泉質選びと入浴法

【更年期の養生 Vol.6】温泉養生で冬の不調を改善。冷え・乾燥・滞りタイプ別の泉質選びと入浴法

こり・こわばり・気象病などが気になる“滞りタイプ”は「めぐりをよくする温泉」

肩こりや首こり、手足のこわばりなどが気になる人や、天気が悪いときに不調になりやすい人などは、体内のめぐりが滞りやすいタイプ。ストレスが多い人や、長時間のデスクワークで運動不足になりがちな人によく見られます。この場合は、血行促進とリラックス効果が高い炭酸泉筋肉疲労の回復を助ける硫酸塩泉で、めぐりをよくしましょう。

◉炭酸泉の主な温泉地
・長湯温泉(大分)⋯⋯日本有数の高濃度の炭酸泉。高い血行促進効果が期待できる。
・奥飛騨・新穂高温泉(岐阜)⋯⋯炭酸水素イオンを多く含み、こりをほぐす作用と美肌作用を併せ持つお湯。

◉硫酸塩泉の主な温泉地
・登別温泉(北海道)⋯⋯9種類ある泉質のひとつに硫酸塩泉がある。ガチガチに固まった肩・背中・腰をほぐしたいときに。
・湯布院温泉(大分)⋯⋯さまざまな泉質の温泉があり、なかでも硫酸塩泉は刺激が少ないやわらかい湯ざわりが特徴。のぼせやすいけれど、めぐりをよくしたい人におすすめ。

【温泉の入り方】
入浴前に肩や首をよく回して筋肉をほぐしておきましょう。また、肩や首によくかけ湯をすると、緊張がゆるみやすくなります。
入浴の際は38〜40℃のお湯を選び、5〜8分の入浴を2回に分けて行います。天気の悪い日に調子が悪くなる人は、入浴しながら首の後ろのつけ根を指先で軽くほぐすといいでしょう。
入浴後は肩や首をしっかりと保温し、オイルなどで肩甲骨まわりをマッサージしましょう。カフェインや冷たい飲みものは血管を一気に収縮させるので控えて。就寝前に軽くストレッチをすると、めぐりがよりよくなります。

なお、ここでは全タイプ共通で、一般的な分割浴(3分入浴→3分休憩を3回繰り返す、など)よりも少しゆったりしたペースの分割浴を更年期ケアとしておすすめしています。その場合のインターバルは5~10分ほどとり、休憩スペースか洗い場で座って休みましょう。インターバル時は腰まわりなどの冷えやすい部分にタオルをかけて保温し、深呼吸や水分補給、軽いマッサージなどをするといいでしょう。

また、温泉施設によっては一度浴場から出た後も、休憩や食事を挟んで再入浴できる場合がありますが、“冷えタイプ”と“滞りタイプ”は再入浴が効果的です。一方、“乾燥タイプ”は再入浴するとのぼせる場合があるので、体調に合わせて慎重に。再入浴する場合は5分以内の短時間の入浴で2回に分割し、のぼせそうになったらすぐにお風呂から上がりましょう。

ちょっと遠くの温泉地に足を伸ばすもよし、気軽に近くの日帰り温泉に出かけるもよし。ぽかぽかの温泉で、心と体を芯までじっくりと癒やしてください。

※持病のある方や不安のある方は、無理をせず医師に相談したうえで入浴を楽しんでください。

画像素材/PIXTA

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