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「日本を応援するやつはくたばれ」中国で卓球・張本智和選手を襲った暴言 「許されない」水谷隼さん怒る

高市首相の台湾有事発言から日中間の緊張関係が高まるなか、11月30日から12月7日まで中国の成都で開かれていた卓球混合団体ワールドカップで、今までにはない観客の対応があった。2025年12月9日の情報番組「ひるおび」(TBS系)に東京五輪卓球混合ダブルスの金メダリスト水谷隼さんが出演、その異様な光景を語った。

張本智和選手のインスタグラム(@harimoto__tomokazu_1711)より

常に監視されているような異様な雰囲気

水谷さんは2008年から10年まで中国のスーパーリーグで活動、「中国で悪い対応をされたことはない」と自身の経験を語る。その水谷さんが今回のワールドカップを観戦するにあたって、いつにもまして緊張感があったことを告白する。

「街に出歩かないとか、あまり日本語は話さないとか気を遣った」と振り返った。

中国に行ってからも「常に監視されているような異様な雰囲気だった」と明かし、テレビ局のスタッフが別室に連れて行かれて、唾液検査をさせられた、と明かした。それを聞いたMCの恵俊彰さんは「唾液の検査・・・」と一言。普通の入国審査とは違うやり方に違和感を抱いた様子だった。

張本選手がミスをすると大歓声、得点するとブーイング

水谷さんがさらに異様と感じたのは会場の観客の様子だ。張本智和選手がフランスの選手と対戦する時に張本選手がミスをすると大歓声、得点するとブーイングが起きた。フランスの選手はSNSに「私たちは今日、トモカズを本当に気の毒だと思った。彼があんな状況になるのを見るのは辛かった」と投稿している。水谷さんも「今まで中国で試合をする時はたくさんの中国人が日本の選手を応援してくれたが、今回はどの国と対戦しても相手側への応援がすごかった。今までにない経験だ」と振り返った。

水谷さんは「ブーイングやヤジのほかに暴言も含まれていた。これは許されない行為」と怒る。張本選手のプレー中に若い女性の声で「日本を応援するやつはくたばれ」と叫び、会場内はそれに呼応するような声が飛び交ったという。そのようなことが繰り返され、プレーが中断する場面も何回かあったという。

弁護士の八代英輝さんは「両国の政治関係を、スポーツ大会にそこまで反映させてくる国情というのはなかなかない」と中国側の姿勢に疑問を投げかけた。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

配信元: J-CASTニュース

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