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寒い季節に“ほっとする”リンデンティー。愛犬にもできるやさしいケア&手作り肉球バーム

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シニア犬、朝の散歩の前に

私と愛犬あんは、夜明けとともに散歩に出かけます。冬の早朝は、冷たく澄み切った張り詰めた空気が快いものです。しかし、この心地よさは同時に、シニア犬にとっては厳しい環境でもあります。愛犬が年を重ねると、体温調節能力や筋力が低下するため、寒さ対策とペース配分がより大切になってくると感じます。

シニア犬は少しの寒さでも寒くて震えることが多くなります。我が家の柴犬あんも、朝ベッドから起きてすぐに外に出ると、ガタガタ、ブルブル、音が聞こえてきそうなくらいに震えます。震えることによって熱を発生させる「シバリング」という正常な行動*ではあるそうなのですが、震えているのを見ると、こちらまでいっそう寒くなってしまいます。嫌がらないのなら、首元からお腹、背中までをしっかり覆う、保温性の高いウェアを着用させましょう。特に心臓に近い体幹を冷やさないことが重要です。

また、朝は関節が固まりやすく、急な動きは負担になります。準備運動として、玄関先で軽く体を撫でたり、マッサージをしたりして、関節を温めるイメージでからだを慣らしてから出かけるとよいようです。

若い頃のようなスピードや距離は求めず、犬のペースに合わせてゆっくりと。かくいう私も、あんと同じような年齢です。暖かくして準備をして、朝の清々しい時間を一緒に楽しめたらいいと思っています。

*シニア犬の震えの原因には寒さだけではなく、内臓疾患などいろいろな病気によって引き起こされるものがあります。

Credit 文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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