中国メディア「捜狐」(ウェブ版)が2025年12月10日、中国・成都で開催された卓球混合団体ワールドカップ(W杯)の特集記事を組み、日本代表について、「日本は敗れたとはいえ尊敬に値する」と評価した。

日本は決勝で1-8完敗、中国は大会3連覇
混合団体W杯は、11月30日に中国・成都で開幕し、12月7日に決勝戦が行われた。
日本は、張本智和(トヨタ自動車、22)、松島輝空(木下グループ、18)、戸上隼輔(井村屋グループ、24)、篠塚大登(愛知工業大学、21)、張本美和(木下グループ、17)、早田ひな(日本生命、25)、伊藤美誠(スターツ、25)、大藤沙月(ミキハウス、21)の8人が出場した。
日本は第1ステージ、第2ステージを勝ち抜き、準決勝でドイツを8-3で下した。決勝は地元中国との対決となり、1-8で完敗を喫した。中国は大会3連覇を達成した。
今大会、日中関係の悪化に伴い、日本代表にとって試合会場は「超アウェー」状態で、厳しい戦いを強いられた。なかでも、男子のエース張本は試合のたびに地元の観客から大ブーイングを浴びた。
張本に対する過度なブーイングに対し、大会に出場した他国チームの選手も感じるところがあったようだ。
フランス選手「智和が本当に気の毒だった」
フランス代表のシモン・ゴジ(31)は、自身のXで「智和が本当に気の毒だった」などと同情のコメントを投稿した。
同メディアは、今大会で日本代表が直面した出来事を踏まえた上で、日本代表のパフォーマンスを次のように評した。
「中国は圧倒的な力で優勝を果たしたが、日本は敗れたとはいえ、やはり尊敬に値する。日本は、混合団体ワールドカップの決勝に進出したのは初めてであり、張本智和と張本美和が率いるラインナップは、日本の新世代の影響力を示した」
そして、混合団体が28年ロサンゼルス五輪から採用されることに触れ、こう続けた。
「今大会の中国卓球チームの3連覇は、卓球チームの実力の高さを証明している。しかし、オリンピックに混合団体戦が加わったことで、競争はさらに激化し、常に緊張感を持って臨むことが求められる」
今大会は、日中関係の悪化に伴い、会場での観戦マナーなどが大きな話題となった。一部中国ファンの言動に関して、インターネット上では、日本の卓球ファンから多くの批判の声が上がった。