「捕獲したら殺すしかない」岩手県在住68歳男性が“クマ被害の実態”を語る。「山に放してもまた降りてくる」ワケ

「捕獲したら殺すしかない」岩手県在住68歳男性が“クマ被害の実態”を語る。「山に放してもまた降りてくる」ワケ

◆クマ対策のためにやっていること

山に囲まれている実家
山に囲まれている実家
ーーでは、茂男さんは割と安心して農作業ができているのでしょうか?

茂男さん:そうだね。もちろん、周りを見ながら作業するけどね。

ーー山に入るときはどういう格好をされていかれるんですか?

茂男さん:最近は怖いから山には入らないけど、農作業するときの服装で行っているな。

女房と二人でタラの芽を取りに入っていたけど、必ず「おー、おー」って声を出したり、鈴を持ちながら歩きますね。人間が来たぞって知らせる意味で。

ーー服装もそうですが、存在を知らせるのも大事なんですね。ちなみに、タラの芽採り以外で山に入ることもあるのでしょうか。

茂男さん:うちの前の池の水は山から引っ張っているので、春と秋に手入れするんですよ。ゴミが詰まったりなんだりして、流れてこなくなるときがあるから。

それで山中をちょっと上がっていくんだけど、5〜6年前に木のそばに熊のフンあったんですよ。これは熊がいたんだなと思ってね。でも、昔はそんなにクマの気配なんてなかった。

◆「昔はクマなんて会わなかった」変わってしまった山

ーー昔と今とでは、やはり山の様子は違いますか。

茂男さん:私の小さい頃の家は山の中にぽつんと一軒家って感じだったけど、鹿やたぬき、ましてやクマになんて会わなかったですね。4〜50年前の話です。

小学生の頃、ひいばあちゃんと山の中を歩いて峠を超えた先の親戚の家に行ったんですよ。2〜3時間ぐらい歩いたんじゃないかな。それでも、ぜんぜん会わなかった。

ーー昔は、人と動物の生きる場所が明確に区別されていたのでしょうか。

茂男さん:昔は山の手入れもしたんだけど、今は高齢化もあってあんまり行き届いてねえから、動物たちのエリアが広がってきているかもしれないですね。

最近は動物が多くなったと思いますよ。今年、お正月明けに小屋を見たら狐が死んでたんですよ、冷凍みたいになって。その前はハクビシン、10何年前はニホンカモシカが死んでいて。とくに食われた形跡はないんです。

ーークマとは言わず、動物の行動範囲が人間の生活圏まで広がっているのかもしれませんね。


配信元: 日刊SPA!

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