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スーパー戦隊と仮面ライダーで大差がついた「おもちゃの売り上げ」。“憧れの象徴”だった合体ロボが売れなくなったワケ

スーパー戦隊と仮面ライダーで大差がついた「おもちゃの売り上げ」。“憧れの象徴”だった合体ロボが売れなくなったワケ

◆「適正プレゼント価格」にフィットしなくなった

 バンダイは子供へのクリスマスプレゼントに関する調査を行っています(「クリスマスに関する調査」)。それによると、2025年の平均予算は8378円。去年に比べて240円アップしていますが、「DXブンブンジャーロボ 爆上4大ロボセット」の1万6720円には遠く及びません。2倍近い差が生じています。

「太陽戦隊サンバルカン」に馴染んでいた昭和世代は、合体ロボが高嶺の花だった思い出を持つ人も多いはず。しかし、当時の販売価格は4950円。1980年代に大ヒットした「ドンジャラ」の定価が6600円(1992年版)でした。「ゾイド」も大型のタイプのものが5000円程度であり、合体ロボの割高感はさほどありません。

 数百円で買えた「ガンプラ」などと比べると確かに高いですが、飛びぬけている印象はありません。

 一方、現代の仮面ライダーの変身ベルトは、スタンダードなもので5~7000円が中心。豪華なセットでも1万円程度で購入できます。

 2025年のクリスマスプレゼント予算のボリュームゾーンは5000円以上6000円未満。仮面ライダーベルトはこの価格帯に入りやすくなっています。

 仮に合体ロボの構成要素の一部を予算内で収めたとしても、合体できない限り子供の満足度は上がらないでしょう。合体ロボがプレゼント価格にフィットしなくなったというのは、販売低迷に大いに関係がありそうです。

◆やはり強い…「ゲーム」の存在も見逃せない

 競争環境の変化も挙げられます。

 先ほどのクリスマスプレゼントの調査において、「子供が欲しいプレゼント/親があげたいプレゼント」の1位はゲームソフト。2位がゲーム機です。

 ニンテンドースイッチ2は売れ行きが好調で、今年度の販売台数見込みを1500万台から1900万台に引き上げました。任天度のゲーム機はライトユーザー向けが中心。家族でも楽しめるのが最大の特徴です。マリオカートやスマッシュブラザーズなどで盛り上がる家庭も多いはず。ニンテンドースイッチはプログラミングなどの子供の学習を目的としたソフトも用意されています。

 つまり、家族や友人、一人でも楽しむとなると、どうしてもゲームに軍配が上がります。


配信元: 日刊SPA!

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