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支持率70%の高市首相が「解散できない」維新との舞台ウラ/倉山満

支持率70%の高市首相が「解散できない」維新との舞台ウラ/倉山満

◆高市内閣の生命線は「安全保障」と「景気回復」

 浮ついた議論の前に、本筋を見つめた方が良い。与党の維新が連立を離脱すれば、予算は成立しない。そもそも参議院では、自民党は数が足りてない。また、今年の予算は特別である。5年に一度の特例公債法を通さねばならない。この法律が通らねば赤字国債が発行できず、予算の半分は成立しない。しかも特例公債法は予算と違って単なる法律なので、衆議院の優越が無い。

 高市内閣、自前の予算を編成し、特例公債法とともに通すまでは、いかに支持率が高かろうが、油断はできないのだ。

 だが、チャンスとピンチは同時に訪れる。この3月は日銀委員の改選だ。しかも最後のリフレ派と言われる野口旭委員の改選だ。もはや景気回復は風前の灯火とも言われていたが、ここで高市首相の意中の人(有名経済評論家と言われる)を送り込めたら、反転攻勢の機が盛り上がる。

 高市内閣の生命線は、第二が安全保障で毅然とすること、第一が景気回復。国民はマトモに飯を食わせてくれるなら、多少の苦痛には我慢してくれる。

 それより、高市首相の支持率に自民党のそれが追い付いていない。有権者は既得権益と戦ってくれと願っている。切り込めるか。

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
憲政史研究家 1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『噓だらけの日本中世史』(扶桑社新書)が発売後即重版に
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