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アートブックの祭典、「TOKYO ART BOOK FAIR」が開催に。イタリアの出版文化の展示など、見どころ満載。

アートブックの祭典、「TOKYO ART BOOK FAIR」が開催に。イタリアの出版文化の展示など、見どころ満載。

アートブックの作り手たちが一堂に会する7日間。

12月11日(木)より、東京都現代美術館にて第15回「TOKYO ART BOOK FAIR」(以下TABF)が開催される。今年のゲストカントリーはイタリア。インディペンデント出版やデザイン、絵本など、様々なイタリアの顔と出合えそうだ。

photo : Hajime Kato
photo : Hajime Kato
photo : Hajime Kato
photo : Hajime Kato
photo : Hajime Kato
photo : Hajime Kato

2009年にスタートし、アートに特化したブックフェアとして、アジア最大級の規模へと成長した本イベント。今年は初めて、12月11日(木)~14日(日)と12月19日(金)~21日(日)の2回の週末にわたって行われる。週末ごとに出展者が入れ替わり、各週約280組、合計約560組の出版社、ギャラリー、アーティストが集い、本の魅力を直に伝える。出展者は『POST』『UTRECHT』『twelvebooks』『torch press』などの本屋や出版レーベル、写真家・横浪修など、個性豊かな面々が勢ぞろい。そのほかにも、トークショーやワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンスなど、魅力的なプログラムが目白押し。

イタリアの出版文化を紐解く展示やホンマタカシの作品展を開催。

ひとつの国や地域に焦点を当てて出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」では、イタリアを特集。展示が行われるほか、出展エリアには、『MOUSSE MAGAZINE AND PUBLISHING』や『Witty Books』など、イタリアの出版社やアーティストたちがブースを並べる。イタリアの歴史と今に触れられる、貴重な機会となりそうだ。

「YES YES YES Revolutionary Press in Italy 1966-1977」Rosso, nr. 15, MAR-APR. 1975

『YES YES YES Revolutionary Press in Italy 1966-1977』は、1966〜77年にかけてイタリアで制作された新聞や雑誌、パンフレット、エフェメラなどを収録した作品集。同名の展示企画では、同書に収録されていた印刷物のアーカイブを展示する。

「OUT OF THE GRID: Italian Zine 1978–2006」

イタリアのZINEカルチャーに興味があるなら「OUT OF THE GRID: Italian Zine 1978–2006」も見逃せない。アーティスト・キュレーターのダフネ・ボジェリと、彼女が立ち上げた実験的出版プラットフォーム「SPRINT – Independent Publishers and Artists’ Books Salon」が1978〜2006年にかけて刊行されたZINEを選りすぐって紹介する。

「Marchette」

書籍の展示「Marchette」では、イタリアのデザインにフォーカス。イタリアの企業が製作してきた家具や照明、ファッション、陶磁器、自動車などの出版物を年代順に追うのではなく、デザインの細部や素材、コンセプトといった視点から作品を結びつけ、その関係性を星座のように描き出す。

「Toc toc. Bruno Munari 1945: dentro i libri!」Courtesy of Corraini
「Toc toc. Bruno Munari 1945: dentro i libri!」Courtesy of Corraini
「Toc toc. Bruno Munari 1945: dentro i libri!」Courtesy of Corraini

さらには、大人と子どもが一緒に楽しめる展示も。ブルーノ・ムナーリの「Toctoc. Bruno Munari 1945: dentro i libri!」では、エンツォ・マーリやエットレ・ソットサスらの絵本を多数刊行する出版社「コライーニ・エディツィオーニ」の協力のもと、来場者を物語の中に誘い込むような体験を提供。会場に絵本そのものや一部を拡大して再現し、動物たちが隠れている扉を開いたりしながら、新たな物語を自由に想像することを促す。

「SONGSーものが語る難民の声」 © Takashi Homma

写真家のホンマタカシによる作品展「SONGSーものが語る難民の声」も、本年の見どころのひとつ。現在、世界では1億2千万人を超える人々が紛争や迫害によって故郷を追われ、避難生活を送っている。ホンマタカシはバングラデシュ、コロンビア、日本で暮らす難民や国内避難民の住まいを訪ね、難民一人ひとりの物語に光を当てた作品《SONGSーものが語る難民の声》を制作。ときに対話を重ねながら、故郷を追われた人々の姿と、彼らが避難生活の中でも手放すことのなかった、故郷とのつながりを宿した「大切なもの」を撮影した。
本作は、瀬戸内国際芸術祭2025で同実行委員会・UNHCRの共催企画として発表されたもの。TABFではこの作品とあわせて、「難民」や「平和」をテーマにセレクトされた書籍を基軸とする、UNHCR駐日事務所の書籍展示企画「難民のものがたり展」を展開。本と写真を通じて、難民への関心や理解を深めるインスタレーションを構成する。

配信元: & Premium.jp

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