5分で整う!“おもち呼吸”実践ステップ
鍼灸院では、お灸や鍼で「気」を丹田に下ろし、自律神経を安定させる施術を行っていますが、家庭でも簡単にできる方法があります。
それが、この「おもち呼吸」です。さっそく実践してみましょう!

1.おもちが溶けるイメージで息を吐く
口をすぼめて、細く長く息を吐きます。頭の上でおもちがとろとろと溶けていくのをイメージしながら、全身の力も抜いていきます。

2.鼻から息を吸う
お腹をふくらませながら、ゆっくりと鼻から吸います。たっぷり空気を取り込んだら、少し息を止め、すぼめた口から少しずつ息を吐きます。
この1と2を、5分ほど繰り返します。
「おもちが溶けていく」「とろとろ〜」と唱えるだけでも効果があります。体の力が抜け、リラックスできたと感じるまで、無理せず行ってください。
疲れた日に効く!4つのストレッチ&脱力ワーク
「おもち呼吸法」は、吐く息とともに、つらい気持ちも吐き出される効果もあります。呼吸法をやる気力がないときは、これからご紹介するワークのうちどれかを試してみてください。呼吸がラクになるはずです。
ワーク1:「おもち呼吸法」

基本の「おもち呼吸法」を行なって、心とからだをゆるめます。
どうしてもつらいときは、おもちが溶けていくのをイメージしながら「とろとろ〜」と唱えるだけでもOK。「おもち呼吸法」ではゆるまない人は、「気球呼吸法」を行ないましょう。
「気球呼吸法」は、気球がゆっくりふくらんでいく様子を思い描きながら息を吸い、次に、気球が少しずつしぼんで最後に地面で「クシャー」とつぶれる様子を思い浮かべながら、ゆっくり息を吐いていきます。気球がゆっくりしぼんでいくように、自分の体もふにゃっとゆるんでいく感覚を味わいます。
ワーク2:肩の上げ下げ

息を吸いながら両肩をギューッと上げ、そのまま三つ数えたら、息を吐きながら力を抜き、肩をストンと落とします。力の抜けたリラックス状態を感じてください。
「筋弛緩法(きんしかんほう)」といって筋肉がゆるむ感覚を味わうことで、リラックスを引き出す方法です。
両手をギュッと力を入れてグーにしてから、力を抜きながらパーに開くのもおすすめです。
ワーク3:ストレッチ

両手をそれぞれ肩にのせ、大きく後ろに回す肩のストレッチをしましょう。
また、両手を後ろで組み、息を吐きながら肩甲骨を寄せて腕を斜め下に伸ばす、胸のストレッチもおすすめです。
どちらも、胸を広げ、呼吸をしやすくするストレッチです。
ワーク4:脱力する

ソファーやベッドに脱力して寝転びます。だらしない格好でも気にせず、腕をだらんとさせてベッドに沈み込んでいくイメージで全身の力を抜きましょう。
毛布をかぶったり、クッションやぬいぐるみを抱きかかえるなど、やわらかいものに触れると脱力しやすくなります。

