絶望の淵から生還した彼は今、何を思うのか。壮絶なトレーダー人生と、死の淵で見出した新たな目標、そして投資で勝ち続けるための哲学について、話を聞いた。
◆◆2000年代、デイトレで資産8億円に

ぼすにぃ:はい。2005年頃、いわゆる「新興バブル」の時期でした。小泉改革からライブドアショックが起きるまでの間で、その時が一番儲かりました。デイトレードやスイングトレードで、最大8億円くらいまで資産が増えましたね。
――8億円ですか。当時はどのような手法でトレードされていたのでしょうか。
ぼすにぃ:当時はジャスダックやマザーズ、ヘラクレスといった新興市場が活況で、個人トレーダーはみんなそこに集まっていました。ライブドアの株式分割やジェイコムショックなど、市場が大きく動くイベントも多かったです。そのなかで私が主に使っていたのは「ストップ高戦法」でした。
ストップ高になった銘柄を買って、翌日に持ち越すという手法です。当時はこれが有効で、最高で2週間ずっとストップ高が続いた銘柄もありました。
ただ、ストップ高になってから買いにいっても遅いので、楽天証券のマーケットスピードのデータをRSSに落とし込んで、ストップ高になる少し手前でアラートが鳴るツールを100万円かけて作ってもらいました。そのシグナルを見て、先回りして買うということを繰り返していましたね。
◆◆ライブドアショック、リーマンショックで資産はゼロに
――順調に資産を増やされた一方で、大きな損失も経験されたそうですね。ぼすにぃ:はい。ライブドアショックのときは、堀江さんが逮捕されたというニュースで1日に1億円を失いました。そして、決定打となったのが2008年のリーマンショックです。
この時、8億円あった資産がほとんどなくなってしまいました。ほぼゼロになったと言っていいと思います。日経平均株価は1万円が底だと思いましたが、そこからさらに30%以上も下がりました。昨今も暴落はたびたび起きますが、かわいいもの。リーマンショックは今でも過去最大級の大暴落でしたし、何よりも半年ほど下がり続けたのが大きかった。
――8億円がゼロに……。そこから、どのようにして立ち直られたのでしょうか。
ぼすにぃ:リーマンショックの後は、しばらく株もFXもトントンという状況が続きました。相場がまったく動かない「暗黒の時代」でしたね。
その後のアベノミクスの上げ相場も自分のトレード手法がまだ確立できていなかったので1,000万円稼ぐけど、結局1,000万円なくすということを繰り返していました。実家に帰ってなんとか生活していました。

