
シャンパーニュを語るうえで欠かすことのできないメゾン「フィリポナ」。
その象徴的存在であり、世界のワインラヴァーから特別視される単一畑キュヴェ「クロ・デ・ゴワス」から、待望の*新ヴィンテージ『2015年』が登場する。
比類なき急斜面のテロワールがもたらす凝縮感と優雅さ、そして“熟成を約束する力強さ”を併せ持つ1本だ。
シャンパーニュ初の単一畑キュヴェ「クロ・デ・ゴワス」とは
「クロ・デ・ゴワス」は、フィリポナが誇る5.83ヘクタールのモノポール(単独所有畑)で収穫されたブドウのみで造られるプレステージ・キュヴェ。
その名の由来である“Goisses=非常に急な斜面”の通り、畑はマルヌ運河を見下ろす位置にあり、最大斜度45度の南向き急斜面が特徴だ。豊富な日照とチョーク質土壌がもたらす高い熟度と明確なミネラル感は、この畑だけが生み出せる個性であり、世界の偉大なシャンパーニュの中でも唯一無二の存在として知られる。
醸造長が語る2015年「クラシックとは異なる偉大な年」
2015年のシャンパーニュ地方は、春こそ比較的涼しく推移し、収穫は例年どおり9月第3週のスタートとなったものの、夏に入ると状況は一変した。例外的と言えるほど晴天が続き、記録的な乾燥により畑は強い水分ストレスを受けた。しかし、この厳しい気候がクロ・デ・ゴワスの果実をより凝縮させる結果につながり、さらに9月上旬に訪れた恵みの雨が成熟を一気に後押ししたという。
マルイユ・シュル・アイ村、アイ村、アヴネイ村の畑では、最終的にほぼ完璧なコンディションで収穫を迎えることができ、収量は低〜中程度でありながら、果実は高い熟度と健全性を両立。潜在アルコール度数は11〜12パーセントと理想的な数値を示し、醸造長はこの年を「クラシックな年とは異なるが、卓越したヴィンテージである」と評価している。

