テイスティングノート:気品と深みが折り重なる2015年

『クロ・デ・ゴワス 2015年』
品種:ピノ・ノワール78% 、 シャルドネ22%
参考価格:70,000円(税抜)
一部を木樽で発酵。マロラクティック発酵は行わず、テロワール由来の自然な酸を保持している。
ドザージュ 4.25g/L (エクストラ・ブリュット)
12℃に管理されたセラーで澱とともに8 年の瓶内熟成
グラスに注がれた瞬間、輝きのあるゴールドの色調で存在感を放つ。香りは立ち上がりから豊かで、エルダーフラワーや野バラのフローラルノートが華やかに広がり、時間とともに柑橘の皮やかすかなスパイス、バニラのニュアンスへと変化していく。
口に含むと、そのエレガンスと均整の取れた味わいが印象的だ。よく熟したレモンやバレンシアオレンジの風味がみずみずしく広がり、後半には白桃を思わせる柔らかな果実の甘みがふわりと現れて長い余韻を生み出す。気品と深みが重なり合うこのワインは、2015年というヴィンテージの個性と畑の力を見事に体現していると言える。
ただ1つの畑から生まれた“世界に比類なきシャンパーニュ”
2015年ヴィンテージは、クロ・デ・ゴワスの持つ「熟度」「ミネラル」「緊張感」が美しく調和した仕上がりと言える。単一畑の個性をこれほど明確に表現できるシャンパーニュは他にない。
特別な瞬間を託す1本として、また長期熟成のポテンシャルを秘めた1本として、多くのワインラヴァーの注目を集めるに違いない。

