
「髪の悩みが増えた」という声が多くなる更年期。
それなら、髪悩みにも寄り添うシャンプーを選びませんか?
髪のみならず、頭皮も健やかにするシャンプー方法と併せてご紹介します。
教えてくれたのは・・・
毛髪診断士
余慶尚美さん
重い体調不良に悩んだ経験から、「巡り」に着目した美容や髪の情報を発信。著書に、髪の総合的な知見に、漢方や薬膳の観点を取り入れた美髪メソッド本『髪トレ』(主婦の友社)など。
トラブルを感じるのは髪と頭皮に元気がない証拠
更年期になると、どうして髪の悩みが多くなるのでしょう?
「髪の成長を促進する女性ホルモンが減少する影響で、髪のトラブルが目立ち始めます。よく聞くお悩みは『ハリ・コシがなくなり、ボリュームが出ない』『うねってまとまりにくくなる』も多いですね。これは長年のダメージが積み重なって、髪の内部がスカスカになっていたり、年齢を重ねるにつれて頭皮の毛穴の形状が変わったことが原因です。
また、『ダメージを受けやすくなった』『カラーリングしても、すぐに色が褪せる』という声も聞きます。それは、髪と頭皮に元気がないからなのです」
髪の状態に合ったシャンプーで正しい洗髪を
最近は、髪悩みに特化したシャンプーが数多く登場しています。
「髪も顔と同じで、ケアが土台を作ります。自分の悩みに合ったシャンプーを選びましょう」
それに加えて、シャンプーの仕方も大事、と余慶さん。
「シャンプーの目的は、主に頭皮の汚れを落として髪と頭皮を清潔に保つこと。でも、しっかり洗おうとして頭皮に爪を立てたり髪を擦り合わせたりすると、髪と頭皮を傷つけてしまいかねません。髪は摩擦に非常に弱い。シャンプー時は特に気をつけたいですね」
普段の生活習慣の見直しも、髪の悩みの改善に効果的とも。
「汗をかく習慣がついていると、サラッとして無臭の汗をかきます。でも年齢を重ねるにつれ、汗腺機能は鈍くなります。しかも、夏はシャワーで済ませがち。それでは汗をかきづらく、かいたときもベタッとした不純物の多い汗に。
この不純物が毛穴に詰まって雑菌のエサになり、頭皮環境を悪化させて髪の悩みを増長させます。また、紫外線もダメージのもと。日傘や紫外線カットスプレーで、髪と頭皮を守りましょう。ちなみに、日傘のUVカット加工は2〜3年で落ちるので、それを目安に買い替えを」

