◆その6「“男性スタッフと仲良し”アピール」

オレは女になんかチヤホヤされても嬉しくないし、この類の遊興を好まない、ということをアピールしたいのか、または「その手には乗らないからな」というけん制なのか、強がりなのかちょっとわかりません。
女性にチヤホヤされ、あの手この手に乗せられて遊ぶ場に来ているのに何言ってんだろう。
◆その7「店に来る前からアフターに行けるか確認」
「何時に終わる?」「じゃあ、アフター行けるよね?」と、ご来店される前から念押しされると正直なところゲッソリです。
アフターはあくまでおまけです。
◆その8「LINEだけセクハラおじさん」
「ボクと夜の無限発射編なんてどう?」
「舐めるのは得意です」
「朝ならお薬なしでもお相手できます」
「赤ちゃんは3人欲しいです」
このようなLINEをくださる男性ほど、実際にお会いした時は紳士的というか、借りてきた猫のように静かなので不思議です。本当に同一人物なのかと不安になります。
◆その9「お会計後なかなか帰らない」
お金さえ払ってしまえば、その後は追加料金が発生しないとふんでいるのか、お会計後になかなか席を立たないおじさんがいます。
それが4、5分のことなら会話が盛り上がっちゃって席を立つタイミングがなかったなどの言い訳が成立しそうですが、10分以上となるとアウトです。カッコ悪いです。
◆その10「土日だけ積極的」
土日だけ積極的なおじさんVS土日だけ消極的なホステスたちの戦いは終わらない。
先日は「土曜日にどこそこのホテルのお部屋で食事をしましょう」というお誘いがあり、これに「土曜日はあいにく予定があります」とお返ししたところ
「まだいつの土曜日か言ってないよね?」
「来年の1月の話だよ?」
「3連休の土曜日だよ」
「日曜日ならいけるってことでいいね?」
と、攻め立てられ泣きそうになりました。
土曜日も日曜日もいずれの祝日も「休む」という予定が入っております……。
◆「痛いおっさん」になってしまえば元も子もない

おじさんが「カッコいい」と認識しているものと、私たちが「カッコいい」と感じるものは時々食い違います。ドSアピールをするおじさんというのは、当然「ドS」っぽいと思われたいおじさんなので「めっちゃドSぽーい」とリアクションしてあげるしかありませんが、カッコいいかと問われると微妙です。
また、「お会計後なかなか帰らない」「土日だけ積極的」など、お得感を意識した言動はどう考えてもカッコ悪いです。
銀座のクラブの飲み代は安くありません。せっかく高い料金を支払って遊ぶのですから、カッコよく遊んだほうがよくないですか。「痛いおっさん」になってしまえば元も子もない気がします。とはいえ、遊び方を選ぶのはおじさんですから「好きにしてください」としか言えませんね。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

