◆パチンコ「マックス機」が全盛期に

「4号機がなくなって、半年くらいはなかなか大きく勝てなくてキツかった。さてどうしようかと思ってたら、パチンコのマックスタイプのブームが来たんだ。たまたま初代花の慶次を打って、コレはすごい!って。それでクギを覚えるようになったんだよ。パチスロの設定は外から見てもわかんないけど、パチンコのクギって見ればわかるじゃない。クギの空いてる台を見つけて、確変中の止め打ちとオーバー入賞狙いを駆使して打ち込んでたけど、当時の宮崎じゃそこまでして打ってるヤツなんかいなかったから、完全にブルーオーシャン状態。初代、花の慶次なんかチョロ打ちで回転率がスゲぇ上がったから、かなりオイシイ思いができたなぁ」
◆クギが読めるようになりプロの自覚が芽生える
そして加藤さんはパチスロからパチンコへと主戦場を移し、プロとしても充実した日々を送ることとなる。「クギを読めるようになったことで、『プロだな』って思えるようになった。オレはコレでメシ食ってるんだぞ!って実感はすごくあったね。当時の宮崎は本当に状況が甘くて、2〜3軒回れば確実に打てる台を拾うことができて、海物語の島なんて、じいさんとばあさんばっかで、ライバルもいないしクギは甘いし、プロからしたら本当にブルーオーシャン(笑)。困ったら海物語だ!って、何度助けられたことか」
4号機がなくなってもパチンコがある……。そんな変わり身の早さで加藤さんは、パチンコに安住の地を求め、プロとして足場を固めていくことになった。

