◆闇スロとの出合いは突然に

「2009年頃だったかな。バーテンやってる店の客から4号機が打てるゲーセンがあるって聞いたんだよ。しかもそのゲーセンは換金してくれると。おいおい、それはゲーセンじゃねぇ! 闇スロだろ!って(笑)。それでその人に連れてってもらったんだけど、オレがバイトしてた店の裏に番長とかのポスター貼ってる店があって、スロット好きが飲み屋でも始めたのかなぁって思ってたら、そこが闇スロだったの」
◆ホールでは打てない4号機に大興奮
「店に入ったら北斗の拳とか番長、秘宝伝、キンパルとか、爆裂台が15台くらいあって、台の上にはデータカウンターも付いてんの。横にサンドがあってカネを入れるとゲームセンターのスロットみたいにクレジットが50って出て、払い出しがあるとそのカウンターが上がっていくわけ。もう、ラインナップ見て、すげぇ興奮しちゃったよ。北斗の拳とかキングパルサーとか打ちまくった。懐かしい! あの連チャンがまた味わえる!って」結局、その日は散々打ち散らかしてしまい、3万円の負けとなったが、常連客に聞くと宮崎市内には全部で4軒ほどの闇スロが営業していることがわかった。そこで加藤さんはそれらの闇スロを回り、しばらくの間、往時を懐かしんで4号機を打ち込んだという。だが、気がつけば1か月でマイナス30万円。
その後、闇スロにどっぷりとハマっていくことに……。加藤さんの人生は、ここからさらに大きく変わっていくことになる。
取材・文/谷本ススム
【谷本ススム】
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

