◆ラブホの客から誘惑されて…

「彼女は少し緊張しているようすだったのですが、突然『仕事が終わったら、会いませんか?』と声をかけてきました」
彼女とは初対面のはずで、遠山さんはその誘いに驚いた。だが、特に予定もなかったため、彼女の指定した喫茶店に向かうことにした。
「喫茶店で彼女に会うと少し恥ずかしそうに、『以前、あなたを見かけて気になっていたんです。もしよかったら、一緒にどこかに行きませんか?』と言ったんです」
彼女は華奢で清楚な印象。遠山さんは、その優しい雰囲気にひかれ、誘いに応じることにしたそうだ。
「その後、私たちはホテルに向かいました。部屋に入ると控えめな印象とは違って、積極的に迫ってきたんです。その変化に戸惑いながらも、時間が過ぎるのがあっという間で……」
遠山さんはしばらくの楽しい時間を彼女と共有したという。
◆まるで夢のような出来事
その後、彼女は明るい表情で「ありがとう」と言い、遠山さんの元を去っていった。
「彼女との出来事が夢のように感じられて、その日はしばらく呆然として帰ったのを覚えています。ただ、それから彼女が私に会いに来ることはありませんでした。 そんな彼女との夜がどうしても印象に残ってしまいました」
ラブホのバイトを続けていれば、こんな不思議な経験が再びできるのではないかと、心の中で少しだけ期待していたというが、1度きりだったそうだ。
<取材・文/資産もとお>

