最大の魅力は「使い過ぎない」こと

「クレジットカードはすでに持っているので、わざわざデビットカードにしなくてもいいかな?」と思うかもしれませんが、この「すぐ支払われる」はいい仕組みです。
誰でもクレジットカードの支払通知をみて「うわ!こんなに使っちゃったかー。支払いキツいなー」と思ったことがあるでしょう。ひとつひとつ支払った時はあまり深く考えていなかったものも、まとめてみると高額支払いになるのがクレジットカード支払いの悩みです。
QRコード決済も、銀行口座からチャージするケースとクレジットカードからチャージするケースがありますが、クレジットカードチャージはまとめて後日支払うので、重い負担感となるケースもあります。
ちゃんと計画せずに使ってしまった場合、翌月の支払い前に青ざめることになります。こうした「使い過ぎ問題」を起こさないのがデビットカードのメリットです(デビットカードの場合、残高不足の時はそもそも支払えない)。
外見的にはただのクレジットカードというのもメリットです。今やクレジットカードで支払いできないということはほとんどありません。コンビニ、飲食店、スーパーマーケットやドラッグストアなどほとんどのお店でクレジットカード決済ができます。
クレジットカード払いといえば、ポイントがつくことをメリットにあげる人もいますが、デビットカードでのポイント付与も、各銀行の定めによって行われることが多く、この点でもクレジットカードと遜色ありません。(福岡銀行Debit+(一般カード)の場合、0.5%相当を付与)
ボーナス直後に切り替えを考えてみよう

ただし、デビットカードへの切り替えには1つ注意点があります。それは切り替え直後は「クレジットカードの翌月払い分と、デビットカードの今月払い分が時期的に重なる」ということです。
クレジットカードとデビットカードは支払いタイミングが異なるため、デビットカードの利用を始めると、最初の1カ月だけは支出額が増えてしまうわけです。
デビットカードへの切り替えを検討するなら、残高に比較的余裕のあるボーナス月などを活用して、負担増の1カ月を乗り切るといいでしょう。あるいは、少しずつ移行をして急激な負担増を回避するような工夫も考えられます。
ファイナンシャルプランナーにもデビットカード愛好家が多いようです。銀行のスマホアプリや家計簿アプリと連携して、家計管理が即時把握しやすくなることをメリットとする人もいます。
最初にも少し触れましたが、世代別でいうと20歳代のデビットカード利用率がもっとも高いという調査結果もあります。
クレジットカードを使い過ぎたり、キャッシングやリボ払いで後から苦労するのはいかにも古い世代のスタイルです。Z世代やその前後の若い世代こそ、デビットカードを活用してみてはどうでしょうか。
