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「太ったら価値がない」と言われた若手時代…高橋克典(60)が語る“停滞から抜け出す方法”

「太ったら価値がない」と言われた若手時代…高橋克典(60)が語る“停滞から抜け出す方法”

◆落ち込んだときこそ「自分が自分のコーチになれる」

栄光のバックホーム
(C) 2025「栄光のバックホーム」製作委員会
——成功した今も、「本物になる」という気持ちがモチベーションになっているのでしょうか。

高橋:
本物になりたい気持ちというか、そこへ向けて研究していくのが好きなんだと思います。研究して試して、失敗したり、壁にぶち当たっていくことが。

——失敗したり、壁にぶち当たることが好き?

高橋:
自分のことを見ていてくれるコーチって、スポーツの世界だとしても、将来すごく有望だったり、トップの選手だったりしないといないですよね。そんな環境って、普通はないわけです。今でこそ、日本にもアクティングコーチが開かれた状態でいてくれるけども。

——そうですね。

高橋:
自分自身に対して、自分がコーチのように何かに気づける瞬間って、落ち込んだり自分の中に違和感やモヤモヤを感じたときだと思います。そういった瞬間を今もすごく大事にしています。若いときは「ダメだ」と、ただ落ち込むこともありましたが、それでも数日経つと「じゃあ、どうすればいいんだろう」となる。傷が治ってきたらポジティブになっていく。それが自分のコーチになります。

——「落ち込んだときこそ自分が自分のコーチになれる」ですか。なるほど。監督さんにすごいダメ出しをされて、落ち込んだりといったこともありましたか?

高橋:
いや、まず監督にダメ出ししてもらうまでの環境にいくのに時間がかかりましたから。叱ってもらえることは大きな一歩。僕の場合は良いも悪いもないタイプだったので、勝手に自分で良いと信じ込んでやり続けるしかありませんでした。


◆緒形拳に「弟子にしてほしい」とお願いした結果

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——先輩からもらった言葉で、よく覚えていることはありますか?

高橋:
緒形拳さんに「弟子にしてほしい」とお願いしたことがあるんです。そしたら「俺とお前は友達だからいいんだよ。師匠と弟子になると関係が変わっちゃうからな」と言われて体よく断られました(笑)。

——緒形拳さんとは、『ポケベルが鳴らなくて』(1993)の共演の際に、本番に本気で平手打ちされたというエピソードが残っていますね。そのあとからお友達に?

高橋:
そうですね。そこから仲良くしていただきました。大好きでした。あの方から感じる幅の広さ、懐の深さというか、芸能界という世界に縛られていない意識に憧れましたね。

配信元: 日刊SPA!

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