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白髪染めをやめたい人へ。80代・川邉サチコさんのグレイヘア物語

白髪染めをやめたい人へ。80代・川邉サチコさんのグレイヘア物語

ヘアメイク界のレジェンド、川邉サチコさん。パリコレや日本の広告業界等で活躍してきた87歳の現役美容家です。たっぷりと豊かでつやのある、美しいグレイヘアが印象的ですが、ここに辿り着くまでには迷いもあったそう。美髪の秘訣を伺いました。

「イケてないよ」私が白髪染めをやめた理由

白髪染めをやめたのは、2014年頃です。それまでずっとセミロングのボブをアッシュ系ブラウンに染めて、カッコいいおばさんのつもりでいたのですが、あるとき娘(美容家の美木ちがや)から、「もうイケてないよ」と言われ、それなら白髪にしたら自分がどう変化していくのか、試してみようと思ったのです。

しばらくすると、染めた部分と伸びてきた白髪との境目が目立ち始め、周りから「老けて見える」「変よ」などと言われるようになります。ここで多くの女性は、また染めちゃおうかな……とめげてしまいます。でも私は「私の好きでやってるんです!」と、開き直って乗り越えました。

予想外だった、黄みがかった白髪

ハリとつやがあり、毛量をキープしているのは、日頃のヘアケアのおかげ
ハリとつやがあり、毛量をキープしているのは、日頃のヘアケアのおかげ

半年後、めげずにがんばって全体がほぼ白髪になったとき、予想外の事態が起きました。真っ白な白髪になるのを楽しみにしていたのに、私の白髪はかなり黄みがかっていたのです。“自然な白髪=エレガント”というイメージだったけれど、私の場合は、自然なままの白髪はおしゃれじゃない、とわかり、少し手を加えることにしました。

美容のお弟子さんに、真っ白にしてほしいと頼んでカラーリングしてもらったら、なぜかピンク系のブロンドヘアになってしまったこともありました。いろいろ試して、今はアッシュ系ブロンドの色を入れながら、ふんわりとまとめたアップスタイルに落ち着いています。

髪色が明るくなっただけでメイクも着るものも変化して、また新たな自分を見つけた感じです。街中で「素敵ですね」と若い人に話し掛けられたりして、それも楽しいものです。

配信元: HALMEK up

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