終活年賀状に使える文例

終活年賀状では、「年賀状をやめる理由」を、落ち着いた言葉で伝えるのがポイントです。たとえば、次のような文面が使えます。
- 「家族と相談の結果、来年からはどなた様とも年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました。」
- 「近年はSNSなどで近況をお伝えする機会も増えてまいりましたため、交流の場をそちらへ移すことにいたしました。」
- 「本年で50歳を迎えましたのを一つの節目とし、本年をもちまして年賀状でのご挨拶は失礼させていただきたく存じます。」
このように、「自分の事情」として理由を伝えつつ、相手への敬意や感謝の気持ちもにじむ表現にすると、角が立ちにくくなります。
終活年賀状のNGワードと注意点

一方で、終活年賀状の書き方によっては、「もう付き合いたくない」という絶縁宣言のように受け取られてしまうこともあります。次の点には注意しましょう。
まず気を付けたいのが、「やめる」「最後」「終わり」といった、ストレートな言葉づかいです。文脈によっては、「あなたとのご縁を断ち切りたい」というニュアンスになりかねません。
また、「今後、年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます」とだけ書いて、理由もフォローもない文章もNG。読んだ相手が不安になってしまいます。
終活年賀状は、年賀状という手段を卒業するだけで、ご縁そのものを切るわけではありません。理由をていねいに伝えたうえで、「これからも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます」など、今後に向けた一言を添えておきましょう。
特に、今後も親しくしていきたい相手や、お世話になっている方には、年賀状以外の方法であらためて一言フォローの連絡をするのもおすすめです。
終活年賀状(年賀状じまい)は、終活の一つとして注目されている方法です。長年続けてきた年賀状を、環境や心境の変化に合わせて見直したいと感じているなら、相手への思いやりを大切にしながら、自分らしい文面を考えてみてはいかがでしょうか。
※この記事は2022年12月の記事を再編集して掲載しています。

