いつまでも輝く女性に ranune
〈年収1,500万円〉〈高層マンション〉〈娘は私立校〉12歳年上・大手企業勤務の夫と結婚した妻、お金の心配と無縁のはずが…ある晩、震える手で差し出された通帳「驚愕の中身」

〈年収1,500万円〉〈高層マンション〉〈娘は私立校〉12歳年上・大手企業勤務の夫と結婚した妻、お金の心配と無縁のはずが…ある晩、震える手で差し出された通帳「驚愕の中身」

高収入の夫に支えられ、何不自由なく生きてきたはずでした。しかし、夫61歳が差し出された通帳の残高は“120万円”。専業主婦として24年、家計の実情を知らないまま過ごしてきた妻は、安泰と思っていた人生が、知らぬうちに崩れていたことを知ります。家計を共有していないことのリスクとは? 見ていきましょう。

高収入の夫と結婚して「一生安泰」のはずが…

「本当に、お金の心配なんてしたことがありませんでした」

そう語るのは吉永美香さん(仮名・49歳)。夫・孝一さん(仮名・61歳)と友人の紹介で結婚したのは24年前のこと。孝一さんは大手企業に勤め、当時の年収はおよそ1,000万円。12歳年上の落ち着きと安定した収入に魅かれました。

当時、月収18万円ほどで働いていた美香さんは、内心「玉の輿婚」だと思っていたと言います。

結婚後、美香さんは専業主婦となり、家計は夫が管理。決まった生活費に加えて、必要な支出はひと言伝えてクレジットカードを使う。生活に不自由はありませんでした。高層マンションに住み、娘2人を私立に通わせる。人も羨む人生を送ってきたのです。

孝一さんの年収はピークで1,500万円。下の娘が私立中学校に進学した頃、美香さんは「子育てが落ち着いたから」と週3日、雑貨屋でアルバイトを始めました。これはお金のためではなく、外の世界と接していたいから。給料は夫の口座を指定していました。

しかし、平穏な毎日の裏で、現実は静かに変わり続けていたのです。

収入が一気に4割減、それでも「妻には言えなかった」

会社員の収入は永遠に上がり続けるわけではありません。多くは50代をピークに下り坂になります。

孝一さんも例外ではありませんでした。55歳で「役職定年」を迎え、管理職を外れると収入は一気に4割減。その後、会社の経営不振も重なり、さらに少しずつ減少。60歳で嘱託職員になる頃には、年収はおよそ450万円に。それでも孝一さんは、その事実を美香さんに伝えませんでした。

「頼れる夫でいたかった。どうしても言えなかったんです」と振り返ります。支出が収入を上回る生活がいつまでも続くわけはありませんでした。

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