「居場所ができた」その感覚がうれしかった
ちなみに滞在は個室で、自分の時間も確保できたのがよかった点。ただしキッチンはなく自炊不可、社員食堂の利用時間は10〜17時と勤務時間外で使えないことも。
「暮らしは少し不便。でも観光では味わえない“生活する旅”の面白さがありました」と語ります。
タマキさんの場合、移動手段が車だったため、荷物を制限する必要がなかったのも安心材料。
「場所によっては、滞在する部屋に掃除や洗濯用品がないので、掃除用のコロコロと、室内干し用のピンチハンガーは必携です!」
無事1か月のおてつたびを終え、帰宅したとき、ほっとすると同時に、「あ、ちょっと寂しいな。家は落ち着くけど、もう少しいたかったな」と、少し胸がきゅっとしたのだそう。
おてつたび仲間は、20代〜60代まで年齢も目的も背景もバラバラ。だからこそ、遠慮なく話せる“仲間”になれたしパワーをもらえたと言います。
旅先に、自分の居場所が生まれた——そんな感覚でした。
2回目は北軽井沢へ。ご縁はどんどん広がる!
その後すぐに次の応募をして、お盆明けには北軽井沢のカフェで1週間のおてつたびが決定。今度は少人数の個人経営で、オーナー夫妻のもとで臨機応変な働き方が求められました。
「最初はいすの畳み方一つで注意されて焦りました(笑)。でも、毎日一緒に食卓を囲んで過ごすうちに打ち解けて、深いお付き合いになれました」
滞在後もLINEで個人的な交流が続き、10月には人手不足の3日間だけお手伝いをしに再訪。
「おてつたび先が“第二のふるさと”のように増えていくのが、うれしいです」

