手荒れ対策に効果的なハンドケアとは？
「こうした背景から、きちんと手を洗うことに加えて、手荒れを起こさないための正しい“ハンドケア”がとても重要です」と野村さん。
手洗い後にハンドクリームを塗る――これが基本ですが、手荒れを感じているなら「細かな傷を治す」ことを意識したクリーム選びがポイントです。「手荒れを改善・予防するために、効果が期待できるハンドクリームを選びましょう」（野村さん）
「指定医薬部外品」と表示されているものは、医薬品に近い効果が見込める一方で、比較的安全性が高いと厚生労働省に判断され、スーパーやコンビニなど一般のお店でも購入できる製品を指します。また、血行促進に役立つビタミンE、炎症を鎮めるグリチルレチン酸、保湿成分のヒアルロン酸やセラミドなど、目的に合った有効成分が入っているかもチェックしましょう。
手荒れの症状別、正しいハンドクリームの選び方
【乾燥によるガサガサ】
「ひびやあかぎれ、細かな傷がある」「冷えを感じる」「乾燥でガサガサする」「しもやけが気になる」という方は、ビタミンE配合のハンドクリームを選びましょう。水分・油分を補う保湿効果が期待でき、血行促進にも役立ちます。
【カサつき・粉ふき】
「全身のかさつき、粉ふきが気になる」「目立ったひびやあかぎれはない」「毎日のお手入れに使いたい」という方は、保湿系のハンドクリームがおすすめです。
【ゴワゴワ】
「手・指・ひじ・かかとなど、角化しているところがある」「ゴワゴワする」という方は、角化した皮膚を溶解する尿素系のハンドクリームが向いています。ある程度ゴワゴワが落ち着いたら、血行促進が期待できるビタミン系のハンドクリームに切り替えるとよいでしょう。
