年収1000万円を捨てて大手企業を早期退職した45歳男性が、「年間たった60日あまりの営業」で会社員時代を超えるまで

年収1000万円を捨てて大手企業を早期退職した45歳男性が、「年間たった60日あまりの営業」で会社員時代を超えるまで

◆視野が狭くなっていないか

 これは私自身の経験だが、追い込まれているときは、視野が極端に狭くなっている。ほかの道を選べるにもかかわらず、暗闇の中で狭くて細い道しか見えない、もうこの道を歩いて行くしかないと感じていた。

 だが日本は民主主義国家だから1本の道しかないなんてことはあり得ない。自分の未来には、いくつもの道があって、選択して進んでいく、すなわち「未来は選べる」わけだ。

 長時間労働は、思考力を失い視野を暗く狭くする。そのため自分の歩んでいく道は、これしかないと思い込んでしまうという危険な状態だ。

 過労で追いつめられて自殺した人の話は今でもよくニュースになる。以前は、「なぜ死ぬ前に会社を辞めないの?」「仕事よりも命の方が大事なのに」と率直にそう思いながらニュースを見ていたが、いざ自分がその状況に追い込まれると認識が一変した。

 過度のストレスを受け続けると、逃げるという選択肢が見えなくなるのだ。

◆退社をすることが決定した瞬間、一気に視界が開けた

 私は、紆余曲折あって会社を辞めることになるが、会社側と退社することが正式に合意に達した瞬間に、今まで味わったことのない開放感を味わった。まるでマンガを見ているような光景が目の前に広がった。それは、次のようなものだ。

 当時は自分の歩む道は、一本道で進めば進むほど道は狭くなっている。薄暗くて遠くを見たくても暗闇で見通すことができない。

 まさに「お先真っ暗」の状態で、未来に対してまったく希望の光は見えず、ただただ目の前の仕事を必死に片づけていくことしかない、自分が歩んでいく道はこれしかない、許されないのだ、という絶望的な状態に追い込まれていた。

 それが、退社が正式に決まった瞬間、目の前の光景は激変した。目の前には薄暗い世界が広 がっていたが、そこに明かりがさして先が見通せるようになった。そして今歩んでいる道の先を見てみると、今まで行けば行くほど道は狭くなっていたが、実は道はどんどん広くなって、さらに何本にも枝分かれしていることがわかった。

 今の仕事を続けていくしかないという薄暗い一本道から、未来は明るく希望に満ちている、しかも選択肢はいくらでもある、「未来は選べる」という世界に一気にそして劇的に変わった。この目の前の世界が一変したことは、いまだによく覚えているし思い出す。あれ以来、悪い出来事が起きたとしても、未来は明るいし選択できるという思いが僕の中には常にある。

 ここで伝えたいのは、あなたが思っている以上に「世界は本当に広くて自由」だということ。これしかない」と考えないでほしい。勇気を出した人に世界はやさしい。


配信元: 日刊SPA!

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