◆③“意外な部分”が無防備な車

ナンバープレートが盗難に遭うと最寄の陸運支局に行って再発行の手配をしなければならないので手間になりますし、何より車が使えない期間が生じてしまいます。通常ナンバープレートはプラスドライバーで外せるビスがついていますが、これを特殊な道具でないと外せないロックボルトに変えるのが一番手軽です。1本あたり1000円程度で買えるので対策してみましょう。
また、車についている純正のタイヤホイールも狙われやすいです。高価なブランド物のホイールが盗まれやすいと思われがちですが、盗んだ後の流通を考慮すると足がつきやすいため、比較的流通量の多い純正ホイールを狙った窃盗も増えているのも事実です。こちらもやはり特殊な形状のホイールナットにするなどの対策をお勧めします。
◆少しの出費で愛車を守れるならば…
当然、盗む人間が悪いのでユーザー側が対策にお金をかけるのは無駄に感じます。ですが、盗まれた時のショックを考えると、少しの出費で愛車を守れるならば安いと思います。盗まれた車や部品などが見つかることは極めて稀ですから、防衛することに越したことはありません。SNSを見ていても盗まれた車が見つかったと投稿している人は少ないため、冒頭でお伝えしたヤードから海外へ輸出されている可能性が高いのかもしれません。
高いお金を出して買った愛車ですから、オーナー自ら防衛するようにした方が良いのではないでしょうか。
<文/宇野源一>
【宇野源一】
埼玉県在住の兼業ライター。大学卒業後、大手日系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。X(旧Twitter):@gengen801

