◆片目縮小、頰がボコボコ! 整形トラブルのリアル
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骨格からパーツまで、顔全体を変える「1周」の整形を計5回、総額5000万円をかけて行ってきた。しかし、そんなベテランであっても、大きな失敗を経験した。
「最大の失敗は、小鼻縮小手術で残った傷を修復する手術で、逆に鼻が広がってしまったことです。その後、何軒か回ってそれを治す手術を受けましたがそれでも傷痕が残りました。顔の真ん中にこんなに大きな傷ができて本当にショックでした。今も傷痕を消すレーザーに通っています」
さらに、150万円をかけた「頬骨セットバック」手術でもトラブルがあった。
「頬骨を後ろに下げる整形で、骨についている肉も一緒に下がるのでたるまない、という説明を受けていました。ところが、実際にはひどくたるんでしまい、顔がボコボコになり、半年たっても治りませんでした。その修整がかなり大変で、最終的に550万円かかりました」
らびちゃんさんは、こうした失敗の原因をはっきり次のように語る。
「完全なカウンセリング不足です。本来なら、複数のクリニックを回って相談し、方法を検討すべきでした。それをきちんとやらなかったことが失敗に繋がったと思います」
◆医師の肩書は要確認。専門医も信頼できない
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「難しい面はありますが、まずは医師の経歴をきちんと確認することが重要」
ちなみに、日本で美容外科に深く関わる学会のうち、日本専門医機構が認定しているのは「日本形成外科学会」と「日本美容外科学会(JSAPS)」の2つのみだ。
JSAPS専門医は、形成外科専門医の資格を持っていなければ取得できない上位資格だ。医師の肩書として信頼できるのはこれと「日本形成外科学会専門医・指導医」。
一方で、いわゆる技術指導医、〇〇学会正会員といった肩書には、資格としての裏付けはほとんどない。
「例えば脂肪吸引は、形成外科専門医を取得するまで経験するものではありません。ただ、専門医の資格さえ持っていればレベルが高く、安全だと言い切れるわけでもない」
最近では、内科医や婦人科医が美容クリニックに名を連ねるケースも増えている。
「一定のトレーニングをきちんと受けていれば、治療内容によっては対応可能でしょう。ただ、トレーニングを受けられる施設は、極めて限られるのではないかと思います」
美容クリニックの数と患者数が増え続ける一方で、十分な技術を持つ医師や、トラブル相談の窓口は追いついていない。この不均衡が是正されない限り、被害は今後も増え続けるかもしれない。
【日本医科大学形成外科学教室・朝日林太郎氏】
日本形成外科学会専門医・指導医。日本美容外科学会(JSAPS)正会員。医学博士。大手美容クリニックでも美容診療や後遺症治療を提供
取材・文/和場まさみ
―[[美容整形後遺症]の悪夢]―

