
すっきりした部屋への憧れはありつつも、「自分には無理」と思っていませんか。
難しく考えることはありません。単にいらないものを家の外に出すだけ。
ミニマリスト・ブロガーの筆子さんに、1日15分1週間でできる、捨てる技術を教えてもらいました。ものを減らす心地よさを味わって。
教えてくれたのは……
筆子さん
カナダ在住ミニマリスト。20代後半から試行錯誤を繰り返し、ミニマムライフを実現。ブログ『筆子ジャーナル』で、その考え方や実践法を発信している。『8割捨てて、二度と散らからない部屋を手に入れる』(小社刊)など著書多数。
「15分で27アイテム」捨てるとリズムがつかめる
「捨てられるかどうか不安」という人は、まず「捨てる練習」をやってみましょう。
北米の主婦向け片づけ指南サイト「FlyLady.net」を参考に、筆子さんがアレンジした方法です。
やりかたはとても簡単。
タイマーを15分にセットし、いらないものを、ゴミ袋にどんどん入れていくだけ。
15分で27アイテム、捨てるのを目標にします。
「捨てるかどうか」の判断時間は、1アイテムにつき約30秒です。
「捨てる数は多くても少なくてもかまいません。ただ、長時間やると疲れてしまうので、タイマーをかけてやるのが大事。余計なことに気をとられず、ものを捨てる作業に100%集中できます」
練習で「自分にも捨てられた!」という達成感や、すっきりしたという快感が味わえれば、ものをもっと捨てたくなるはずです。
「上手にやろうとか、正しく判断をしようなどと思わないでいいので、軽い気持ちで試してみて」
練習のコツ
どんな人でも15分だけなら、「捨てる」作業に集中して取り組めます。
直感的に「いらない」と思ったものをゴミ袋に入れて。部屋の一か所にまとめてもOKです。
1. プライムゾーンから始める
プライム(prime)とは「根本的な」という意味。
ものをため込みやすく、片づかない根本的な原因となる場所をさします。ものが多いプライムゾーンなら、捨てるべきものがすぐに見つかりますし、視覚的な達成感も得やすいもの。ものを減らす快適さを実感でき、片づけのモチベーションが持続します。
クローゼット・押し入れ
難のある服やサイズが合わない服は、今も、これからも着ないでしょう。
一気に捨てても問題なし。
キッチン(食器棚・パントリー)
食器やキッチンツール、キッチン家電などは、使っていないものも多い。
期限切れの食品も処分を。
引き出し(ドレッサーや洗面所など)
古いタオルや化粧品、ヘアケア製品、壊れたドライヤーなど、使えないものは最優先で捨てます。
本棚
読み返さない本、買っただけで読んでいない本、古い雑誌や文庫本、シミのある本などは処分対象に。

