◆停電の原因は「アルミ製バルーン」

「子供が持っていた風船をうっかり手放してしまった可能性が高いと思います。その子を責める気はないですけど、もし私の息子がそれをやらかしたらと思うと……下手したら損害賠償なんて話になりかねませんし、ちょっと想像したくないです。ただ、それ以前にこういう事故を招くような素材を風船に使っているのはマズいと思う。こういう問題が実際に起きている以上、規制を設けるべきではないでしょうか。私以外にも大勢の人の貴重な時間を奪ったわけですし、鉄道会社にとってもいい迷惑だったはずです」
◆過去に同様のケースも
実は、同様のアルミ製バルーンによる交通トラブルは今回が初めてではない。16年12月には東急東横線、22年10月には大阪メトロ・御堂筋線、25年2月には都営新宿線などでも起きており、運転見合わせとなっている。基本的にアルミ製バルーンに関しては「絶対に離さないでください」など注意喚起を行う鉄道会社は多いが、持ち込み禁止にはしていない。仮に禁止にしても、駅員が通常の業務をこなしながらチェックするには負担が大きいだけに、こうした事故のリスクがない素材にするように国なり業界団体が規制を設けるべきなのかもしれない。
<TEXT/トシタカマサ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

