◆エリートは勝者として成功体験を積み上げている
そんな穂乃果さんからの質問は、「どうして『じゃあつく』の勝男も、私の彼氏の有起哉君も、ハイスペのエリートってモラハラ男になりやすいんでしょうか?」というもの。穂乃果さんの疑問に対し、筆者は次のように答えていきました。
まずハイスペエリートたちは当然、受験でも就活でも勝者として成功体験を積み上げて来ているため、自分の進む道や自分の考え方が“正解”だと思い込んでいる割合が多くなります。
ただし、自分の考えが正しいと思っているタイプが、誰でも彼でもモラハラ男になるわけでもありません。
そもそも価値観は多様であって、えてして“正解は一つしかない”わけではありません。人それぞれの価値観ごとに正解は異なるということです。
◆自分の考えが“唯一無二の正解”と思い込んでいる
例えば有起哉さんの転職についての考え方や人間関係についての考え方は、いろいろと問題をはらんだ主張ではありますが、考え方として“一つの正解”ではあるのかもしれません。しかし一方で、穂乃果さんの人間関係を理由に転職するという考えや、言葉遣いは悪くても中身は良い子だから友達でいるという考えも、紛れもなく“一つの正解”のはず。
にもかかわらず、有起哉さんはなぜ穂乃果さんの価値観を否定して自分の価値観を押し付けようとしたのかというと、彼は自分の考え方が“唯一無二の正解”であり、それ以外は“不正解”だと思い込んでいるからなのではないでしょうか。
自分の考えは正しいと思っているエリートのなかにも、価値観の多様性をきちんと理解できている人も多いです。
自分にとってはこの考え方が正解だけれど、それは“一つの正解”でしかなく、人それぞれ考え方によって正解が異なるものだから、相手の価値観(=正解)を尊重しよう――そんなエリートもたくさんいます。
要するに、エリートも2種類に大別でき、価値観の多様性を理解できているエリートと、理解できていないエリートに分かれるのです。そして、後者のエリートがモラハラ化しやすい傾向にあり、穂乃果さんの彼氏はまさにこのパターンでしょう。

