授業は個別、支援はチームで

──和田さんはもともと現場で指導員をされていましたが、管理職になってどんなことを意識されていますか?
一番重視しているのは人間関係です。1事業所あたり正職員が5人、パートが2名と小規模な事業所なので、人の配置にはかなり気を遣っています。
スタッフが多い職場なら、苦手な人がいても距離を置けますが、小規模だとそうはいきません。だからこそ、相性や年齢構成を見ながら配置したり、困ったときはすぐに相談してもらえるよう、日頃から教室を見てまわったりしています。
また、年に2回の個別面談で、一人ひとりの悩みや希望を丁寧に聞くようにしています。
──在籍されているスタッフはどんな人が多いですか。
子どもが好きなのはもちろんですが、集団教育にモヤモヤを感じていた人や、一人ひとりに向き合いたいという気持ちを持った人が多いですね。
年齢層でいうと20代のスタッフが多いですが、50代のスタッフも在籍しています。できるだけ多くの年代の人と関われたほうが生徒にも良いので、特定の年代で固めないよう人員配置は調整しています。
──2026年2月には八王子市に七国教室もオープンすると伺いました。事業所が増えていくなか、これまで大切にしてきた「支援の質」をどのように守っていこうと考えていますか?
そうですね。今は3事業所なので、ある程度目が届くのですが、事業所が増えていくにあたって、どうしても私一人では対応しきれない部分が出てくるかと思います。
ただ、支援の質は維持したいので、授業の組み立て方や会議の時期などは、引き続き全事業所で連携して統一する予定です。また、今後も事業所を増やすことを計画しているので、採用にも力を入れていきたいです。
──採用ではどんなことを重視していますか?
授業は個別ですが支援はチームでおこなうので、まずはコミュニケーション力を重視しています。生徒の小さな変化を共有し合ったり、困りごとを抱え込まずに相談し合ったり。「みんなで支援する姿勢」を持てる方を採用の軸にしています。
そのうえで、保育士や心理職、就労支援の経験者など、幅広い分野の方を歓迎しています。多様なバックグラウンドがチームの強みになると考えているからです。
──ありがとうございます。最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
トライクは、1日の定員10名に対し、スタッフは5〜6名の小規模な事業所です。だからこそ、集団教育では難しい一人ひとりと向き合う支援が実現できています。
個別の支援に興味を持たれた方はぜひ、見学にいらしてください。

