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電車内のマナー違反は多くの人を不快にする。ヘタに注意をすれば、トラブルに発展することもあり、その対処はなかなか難しい。今回はそんなマナー違反を働く者を「たった一言で解決させた話」を紹介しよう。
◆出張帰りの新幹線で起きた悲劇

そう話してくれたのは、多田恵美さん(仮名・39歳)だ。多田さんは、大阪出張から東京に帰る新幹線の中で起きた出来事を話してくれた。
「木曜日の夜、大阪を19時過ぎの新幹線に乗りました。平日の19時過ぎだったので、乗っている大半はビジネスの方で、ビールを飲んでくつろいだり、仕事が終わらずパソコンを開いて作業したりする方が多かったです。席はほぼ満席で、私は進行方向に向かって前から3列目、2人掛け席の通路側に座っていました」
その日、朝6時の新幹線で大阪に向かった多田さんは出張疲れもあり、京都を過ぎる頃にはすっかり寝いってしまった。だが、心地よい眠りは“小さな暴れん坊”によって妨げられることに……。
◆新幹線内ではしゃぎ回る子供
「名古屋を過ぎてしばらくしたら、3歳くらいの子供が大声を出しながら通路を走り回り、私の腕に当たって目が覚めてしまったんです。親は謝りもせず『たっくん!(編注:子供の名前・仮名) 待って待って! 走っちゃダメだよ〜』って一緒になって走っていきました」前述したように、多田さんにも子供が2人おり、子供の騒ぎ声などに対しては「子供だからしかたがない」と許容する気持ちはあった。だが、この日の“たっくん”の暴走は、子供に対して寛容な多田さんですら容認できないレベルだったという。
「ずっと走り回ってるだけでなく、常に大声を出して走り回るから本当に迷惑でした。母親と祖母の3人組だったのですが、2人とも注意するどころか『たっくんは本当に元気だねぇ〜』など、なぜか褒めるんです」

